障がい児のママ&パパ専門カウンセラー
山本峰司(たかし)です。
長男と次男が口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)という病状です。
次男はダウン症,、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)もあります。
そして、妻も口唇口蓋裂です。
昨日、父の19回忌を迎えました。
62歳の「若さ」、すい臓ガンであっという間に天国に逝きました。なんと告知3ヶ月後です。
告知は、2週間の検査入院の後、家族も呼ばれ、家族と同席のもと行われました。
「すい臓ガンです。もう末期で手遅れです。手術もできません。手だてもありません。」
そこに、ボクは立ち会えませんでした。仕事をしていたからです。母も「今の医療なら、きっと治るから後でおいで」と言ってくれていました。
とはいえ、心配で急いで病院へ直行。病室前で弟に会うと、ちょっとこっちへと手招きされ、待合室(休憩室)へ連れて行かれ、覚悟を決めたように先ほど書いた告知の状況を伝えられたのです。
「会ってこいや」
病室までに着く数十メートル、数十秒が、どれほど悪魔のような瞬間だったのか、いまでも忘れることはありません。
父親は、笑顔で笑いながら「お前とちえ(姉)が心配じゃのー」と言いました。
弟は結婚していましたが、ボクと姉は結婚していなかったのです。
結婚はおろか、転職して間もない頃だったので、仕事や自立という点でも心配だったのでしょう。
1年と告げられていた余命は、実は3ヶ月でした。
「きっと治るよ」と精神論で励ますだけで、父親の希望を聞くこともありませんでした。それは、迫りくる死を受け容れてしまうことになるからです。
そして、3ヶ月になる1週間前に急変し、意識がなくなり、黄疸がたくさん出て、天国に逝ったのです。
父の生前は、尊敬していたわけでなく、あまり関わりも持たず、どちらかというと煙たい存在でした。
でも、お葬式に、たくさんの人が参列され、「あんたの父親に本当にお世話になった」とごあいさつされ、惜しまれ、ボクは、どうしてもっと生きている間に父親と話をしなかったのだろうか。自分のことを伝えようとしなかったのか、どうして父の生き様から学ぼうとしなかったの・・・と後悔しました。
不器用で、人付き合いが上手でなく、頑固でなボクは、父の息子であることを認めたくなかったのですが、
とても仲の良かった仲間が、お手紙を仏壇にお供えしてくださりました。
「まちがったことが嫌いな・・・」と形容された父親。
ボクも、そんな自分が嫌で嫌でたまらなかったのですが、それは、誉め言葉だったことを知りました。
父親の正義なのですね。
その日から、ボクの人生は変わりました。
生きることを大切にしよう。
いま、を生きよう。
悔いなき人生にしよう。
そう思いながら、まだまだ、後悔だらけの人生です。
そして、仕事や夫婦関係や、地域活動や、それにまつわる人間関係で、たくさん、嫌なことがあります。
それでもそれ以上に、ステキな仲間や支えてくれる数えきれない人たちのなかで、ボクは心から「しあわせ」である、と感じています。
父親は、御棺の中で、歯が真っ白で、口角が上がって、笑っているような顔で、参列者の皆様とお別れしました。
いつも歯をくいしばっていた父親
外に一歩出ると、暗い顔を一切せずに、笑顔を作ってきた父親
そのいいところを、モノにして天国で一緒にお酒でも飲めたらいいな、と思います。
その父親がいなければ、ボクは生まれてきません。
いま、生きているからこそ、生きていることを感じられています。
それで、長くなりましたが、お読みいただいた方にお伝えしたいことは以下の点です。
いろいろ大変なことやツラいことはたくさん、それぞれあるのですが、この短い人生を懸命に生きましょう!ということです。
自分だけで悩まず、困った時には、相談してほしいです。
それができる人、いますか?
声をかけてもらうのをまってちゃ、だめですよ。
自分から、相談に行くのです。
きっと、力になってくれる人はいます。
それを信じ切る勇気を持ってください。
僕には、もう数えきれない相談した人が星の数くらいいるから、いろんな問題を乗り越えてきたのです。
ここまで、お読みいただき、本当にありがとうございました。
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