自分の思いを押しつけるのではなく、目線を同じにしてみる | 障がい児のママ&パパ専門カウンセラー 山本峰司

障がい児のママ&パパ専門カウンセラー 山本峰司

障がいや病気を持つお子さんは、病院での治療や手術に伴う入通院、または福祉施設での療育、訓練等があります。それだけでも精神的にツラい想いをされている人がたくさんいると思います。夫婦で支え合い子育てできるように、ボク自身の経験を含めて綴ります。

障害児の父親であり、妊娠・出産・子育て期の夫婦関係を180℃変えるカウンセラー


山本峰司(たかし)です。


長男と次男が口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)という病状です。

次男はダウン症,、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)でもあります。


そして、妻も口唇口蓋裂です。


20年くらい前ですが、「ガツーン」と頭をたたかれたような映画を観ました。


山田洋二監督の「学校Ⅱ」です。

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舞台は養護学校(現在の特別支援学校)


ボクが一番好きなシーンは、知的障がいを持つ佑矢(神戸浩さん)とコバ先生(永瀬正敏さん)が格闘するシーン。


学校中で暴れ、ウンチをもらしてしまう佑 矢。それに耐えられなくなったいコバ先生。


どちらというと、若くて血気盛んで、力ずくで言うことを聞かせようと接しているのですが、そこへリュー先生(西田敏行さん)が現れます。


リュー先生は、佑矢と同じ目線に立ち、彼がしたかったこと(破った新聞紙を救って上に投げ、ひらひら、ひらひらと紙ふぶきの状態を作る)を一緒にしたのです。


教師が生徒に

健常者が障がい者に

大人が子どもに

上司が部下に


夫が妻に・・・



力がある人が弱い立場の人に教え込もうとするのではなく、


相手に寄り添い、相手から学び、相手とともに生きようとする姿勢


そこがポイントなのです。


悪いこと、問題行動の表面や現象だけをみて注意するケースは、普通に子育てしていてもありますよね。


でも、言葉があろうとなかろうと、何歳であっても、どんな重い障がいをもっていても、ねがいや思いはあります。そして、その時に大人や支援者の都合だけで押さえつけてしまうことの恐ろしさを実感しました。


立場の上の人が下の人に教えること、導くことは必要です。


ただ、ともに学び、ともに歩き、ともに生きようとすることのほうが、共感を得られることはたくさんあります。


夫婦関係も同じです。


あなたは、相手と同じ目線に立とうとしていますか?