出産に立ち会う3 | 障がい児のママ&パパ専門カウンセラー 山本峰司

障がい児のママ&パパ専門カウンセラー 山本峰司

障がいや病気を持つお子さんは、病院での治療や手術に伴う入通院、または福祉施設での療育、訓練等があります。それだけでも精神的にツラい想いをされている人がたくさんいると思います。夫婦で支え合い子育てできるように、ボク自身の経験を含めて綴ります。

障害児の父親であり、

妊娠・出産・子育て期の夫婦関係を

180℃変えるカウンセラー

山本峰司です。


なぜ、ボクが出産の立ち会いを大切に

してきたのか、それには3つの理由が

あります。


ひとつめは、妻が新しい家族誕生に

向かって、これまでがんばってきたこと

の集大成で、それをそばで応援したい

からです。


妊娠が発覚するのは、すでに妊娠2~

3ヶ月の頃。出産までは、それから数え

ても正味7ヵ月くらいの期間です。


自分と赤ちゃんのために、心身の健康を

保つ必要があります。出産後もしばらく

お酒や脂っこいもの、ケーキなどの脂肪

分を含むスイーツも制限されます。


うまれてくる赤ちゃんは、未来の宝です。

あかちゃんとあかちゃんを産む母親には

頭が上がりません。


お葬式で亡くなられた方のお悔やみを

するのとは逆で、「ようこそこの世界へ」

と祝福する瞬間だからです。


ふたつめは、妻や子が万が一死亡する

可能性もああるからです。日本では、

一年間に生後4週間以内にあかちゃんが

500人くらい、母親が40人くらい

亡くなられているようです。


極めて低い確率かもしれません。


確率より、その可能性がゼロでないという

ことを重く受け止めています。


みっつめは、病気や障がいがある可能性

があるからです。


長男も次男も「口唇口蓋裂(こうしんこう

がいれつ)と言って口が裂けて生まれま

した。

そして、二人ともNICU(次男はGCU)室の

保育器の中に預けられました。


そこには、たくさんの未熟児や先天性の病気

を持ったあかちゃんがたくさんいました。


そして、母親は泣いています。

「こんな状態で産んでゴメンネ」


この世に生まれてくることそのものが、

すばらしいのですが、そう思えない現実。


長男の時、カーテン越しの隣のベッドから、

未熟児を産んだママがずっとすすり泣いてい

たことを忘れません。


そんな時に、夫や家族がそばにいないと

とても不安だと思います。


父親からすれば、立ち会いたくても立ち会え

ない現状があると思います。


でも、出産に関しての期待や喜び、

不安や恐れていることなどを

しっかりお伝えすることはできると

思います。


「立ち会わなければならない」というより

「立ち会ってくれたらうれしいな」という

気持ちが伝わるといいですね。


あなたは、夫に出産に立ち会って

もらえるように伝えていますか