結婚は子孫繁栄のため? | 障がい児のママ&パパ専門カウンセラー 山本峰司

障がい児のママ&パパ専門カウンセラー 山本峰司

障がいや病気を持つお子さんは、病院での治療や手術に伴う入通院、または福祉施設での療育、訓練等があります。それだけでも精神的にツラい想いをされている人がたくさんいると思います。夫婦で支え合い子育てできるように、ボク自身の経験を含めて綴ります。

数年前、母がボクに言いました。

結婚って「子孫繁栄のためにするもの」


ボクは、「は~」と口がぽかーんとなって

何を言っているんだろう?と思いました。


しかし、今はその考えに意味があると思います。


「結婚=子ども」とストレートには考えにくいけれど、


お互いに惹かれあい、愛しあう中で、

心も体も求めあったりすると

その結果として「授かる」ということになります。


基本的に100%の避妊はありえません。


だからといって、コンドームをつけなくても、

基礎体温計を図って排卵日を狙ったとしても

授かるかどうかは保証されていません。


ボクたちは、結婚5年目に授かりました。

妻の体調が悪く薬を飲んでいたこと、そして治っても

ボクが将来の心配ばかりして、父親になる覚悟が

決められなかったのです。


そのため、子どもを「作ろう」という気持ちになれず、

「(100%でないけれど)避妊」し、もしも授かったら

その時に考えようと思いながら過ごしてきました。


冒頭にある母の言葉と


妻から「30歳までに子ども作ろうとしなければ、離婚」と

半ば脅されて、ボクも覚悟が決まりました。


でも、すぐに授かるものではありませんでした。


何度も何度も愛しあい、結果として長男は生まれました。


次男が生まれる時もそうです。

その一年前には流産も経験してます。

(といっても、「着床しなかったから流産とは言わない」と先生に

やさしく声をかけてもらったのですが)


未婚や晩婚化が進み、

たとえ授かったとしても

夫婦関係がうまくいかず、セックスレスになれば

コウノトリが運んでくれるわけでもありません。


そして、性欲は子孫を守るためにあるものだと

結婚教育を学ぶ中で実感しました。


人間の三大欲求である食欲、睡眠欲、性欲のうち、

性欲は、マスターベーションは別としても

ひとりでは満たすことができません。


性欲の強弱、嗜好はさまざまでも

相手のことを思いやり、気づかい、

どうしたら相手が喜ぶのか

どうしたら相手が嫌がるのかを


考え、感じとり、

わからなければ知ろうとしたり、

聞いたりするなかで


知ることはできると思います。


縁があって、結婚したのですから、

性欲を自分の趣くままではなく、

相手との関係で築きあげ


その結果として授かり、

それが子孫繁栄につながれば

本望だと思うのです。


命のリレーはそのようにして

想像もできない時代から

現代まで続いているのですし、

人類を存続させるための

使命でもあるように感じます。


現実にはそんなに甘くないことばかりですけど、

希望を持っていたいものです。