「野鳥のヒナを拾わないでください」の話 | ☆中野あや・動物行動クリニックなかの☆問題行動は獣医行動診療科認定医のいる犬猫の心療内科へ☆犬猫子どもとの暮らし応援@兵庫/神戸

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犬猫の心療内科:動物行動学を学び問題行動の診療をおこなう動物行動診療科の獣医師がおくるブログです☆主要テーマ:ペットの問題行動・犬猫との暮らしに役立つ話・犬猫のいる育児・発達障害を考える☆犬猫と子供のいる家庭・ママ応援します☆

昨日のことですが、突然近所の子供たちに呼び出され、公園に連れて行かれるという素敵なイベント(笑)がありました。
子供たちは口ぐちに「鳥がケガをして落ちてる!」「鳥が飛べないから見て!」と言います。

うーん、鳥。しかも野鳥…、できることがあるんかいな、と思いつつも、ついて行ってみました。

その結果、が、まさしくコレ!!です↓↓↓





写メったもので見にくくてごめんなさい。

子供たちが見つけたヒナも、巣立ち頃のヒナだったようです。
羽はまだ毛羽立ち不揃いなのの、目も開き、一生懸命羽ばたきながら…、落ちていく感じの鳥でしたが、幸い折れたりケガをした様子はありませんでした。

子供たちは地面にいて動かない鳥を見つけて、「ケガをして飛べない!」と思ったようです。

子供たちが毎日大勢きて駆け回る公園の緑地部分だったので、子供がこれ以上触らないように、そしてカラスに見つからないように、安定して乗っていられそうな木の上の高い場所を探し、木登りが得意な子に登って置いてもらいました。

しかし、鳥のヒナ事件に集まった子供は、まぁ10人以上?15人かもっといたんじゃないかな。
さすがに親鳥おっても近づけんよな~という事態になってしまい、しかも結構さわってしまったようなので親鳥が来るかどうか…。

でも、子供たちのそんな何とかしたい暖かい気持ちはとても嬉しいし清々しいですよね。
やっぱり子供はみんな動物が好きなんだな(^^)。
親鳥が餌をもって戻ってくれますように。
親鳥が来るまでヒナの体力が持ちますように。

子供たちも祈っていると思います。

今日、子供たちが学校に行っている間にヒナを置いた木の周りを見てきたところ、ヒナは見当たらず、木の下にも落ちていなかったので、お母さん鳥と無事に飛んで行けたのかもしれません。
ヒナ自身の運命と生死の分岐点、自然界はきっとまだまだ厳しいだろうけれど、ヒナが強く生きてくれますように。


そして、最後に、巣立ち頃のヒナを見つけた時の対応、皆さんもぜひご一読ください。
・基本はそのまま見守る!!
(ただしその場を離れてあげてね、親鳥が近づけないから)
・危険な場所であれば安全な場所に移して見守る
・巣がわかれば巣に戻す
・ケガをしている、明らかに巣立ち前だが巣がわからないときは市や県の鳥獣保護担当部署へ!

ヒナへの対応はこちらのページにも載ってます☆

ヒナを拾わないでキャンペーン


ヒナちゃん、頑張れ!!!