先日、日本人のほぼ全員に見られる欧米人に対する「いびつな意識」について書いた。私たちの意識が、羨望、劣等感、対抗意識等で歪んでいるのでは、国際社会で、人種、歴史、文化が多様に違う国の人々と、真に対等に接することは不可能であると思う。特に、国のリーダーの意識が歪んでいたのでは、お話にならない。欧米人に媚びへつらうリーダーを持つ母国日本を、心から案ずるものである。またリーダーたる者、訪問前にきちんと訪問国の歴史の流れを把握し、米現政権が現在どのような立ち位置にあるのかぐらいは学んでほしいものである。

 

さて、このいびつな意識について、コメントをいただいた。歴史的考察、今後の日本の立ち位置等々について、実に簡潔に説明していただいた。この説明がコメント欄に埋もれてしまうのは実にもったいない。コメント欄を訪問されない方のために、ご本人の承諾を得て、以下に掲載させていただきたいと思います。

 

どうか日本人の意識が直ぐなものとなっていきますように・・という願いを込めつつ、以下のいただいたコメントをお読みください。

 

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今日は。記事を読みました。私も仰っている点に同感です。私も日頃強く感じている日本の大きな問題だと思います。

日本人のそうした心性を歴史的に考えると、やはり1868年のクーデター以降、その萌芽は既に幕末に芽生えていたと思います。

とにかくいきなり複雑怪奇な世界情勢の中に本格的に投げ入れられ海外諸国と否応なく関わっていかなければならなくなり、その中で生き残るために特に欧米諸国の制度文物を積極的に取り入れ国力増強を図ったのは確かですが、その過程で形成された当時世界を支配していた欧米諸国への劣等感・憧れ・対抗意識等々、まさに「コンプレックス」複雑な対欧米意識を1世紀以上経った現在でも今だ本質的には変わらず引きずっているのではと、そう感じています。

しかも戦前まではまだ欧米何するものぞと自国の伝統や文化に誇りを持っていた面が確かにあったとは思うのですが、戦後はその良い意味での「対抗意識」もほとんど消え去ってしまい、現状の対米従属に典型的に見られるように、劣等感やその裏返しの羨望感のみが残ってしまって、これも日本人の精神を歪ませている一因ではとも感じます。要は卑屈な意識が前面に出てしまっているのではと。

一番の問題は、そうした対欧米のコンプレックスの裏返しとして「対アジア蔑視軽視意識」も日本人に根深く形成され、それがもう血肉化してしまっている点にあると感じています。これが何より今の日本という国とその住民(の精神)を大きく歪めている主要な原因ではと。

 

個人的には、そうした健全ではない精神性を日本人多数派は克服し、米欧に敵対する必要はないですが、今よりもっと露を含めたアジア諸国との関係を改善し緊密化する必要があると常々痛感しています。

恐らく米欧諸国に幾ら媚を打って関係強化しようと図っても、彼らはアジアの黄色人の国・日本を真に自分たちの仲間と思って、危機の時に助けてくれるとは到底思えません。その点が増税メガネ氏以下日本人多数が完全に誤解し幻想を抱いている点では。

英語や他の欧州語にも触れられていましたが、それらの語に堪能ではないのもあるかもしれませんが、個人的には朝鮮語(韓国語)・中国語・露西亜語・・・などアジア地域の言語の方に親近感を持ち、ある意味それらの方により憧れがあり、それら言語を少しは会得したい思いは昔からあります。思うだけで全く上達しませんが。

どちらにしろ、確かに各々の言語はそれを使う国や民族の文化やアイデンティティーが込められたもので、蔑ろにして良いものではありませんが、一方ではこの世界が存続する間の生活の道具と割り切るべきでもあります。私たちは天のみ国でお互いが交わるための真の意味での永遠の言語を最も希求する必要があるのでしょう。

私は日本が今後(イエスさまが来られるまでの恐らくは短い間でしょうが)何とか滅びず国の形を保っていくためには、上記の露含めたアジア諸国との連携しかないと考えています。有体に言って、それら諸国は、米欧より明らかに真面な国々です。

今は付き合う相手を賢明に選ぶ時で、その選択を間違うと「烏克蘭」のように米英欧の策略に乗せられて、中国などへの攻撃の先(尖}兵として体よく利用され、烏のように亡国の憂き目に遭いかねません。その意味で日本は「第二の烏克蘭」になる危険性があるのです。

増税メガネ氏の先日の「卑屈な」訪米。まるで犬がご主人様に喜んで走り寄り、じゃれついているような有様。こう書くと犬さんに失礼かもしれませんが、とにかく一国の指導者としての信念や矜持は全く感じられませんでした。

バイデンとの会談もさることながら、上下両院合同集会での歴史的な「売国演説」!そりゃ、属国の首相が「アメリカさまの覇権と利権と守るためには我々の国は犠牲になっても構いません!」なんて阿る発言をしてくれれば、総立ちで大拍手もするでしょう。戦争屋ネオコンやシオニストの代理人が多数を占める米議会ですから。

日本のマスコミは例によって彼の訪米を翼賛報道していましたが、私は恥辱しか感じず情けなくて怒りさえも余り感じませんでした。彼はまさに「その任に有らず・堪えず」です。露などとは対照的に売国勢力に実権を握られている我が国の今後は実に厳しいものになるでしょう。
 

いずれにしろ、人間の力や努力ではこの世界は良くはなりません。預言にもある通り、終末の艱難の時に向け悪くなる一方でしょう。
人間の思いや動向には期待せず、為すべき使命を精一杯果たしつつ、最大唯一の希望であるイエスさまの栄光の出現を待ち望むしかありません。パウロがテトスへの手紙他で書いている通りです。

最後まで諦めず、忍耐して希望の成就を待ちましょう。暗い思いになることの多い今の時代ですが、しかしその暗闇の中でも光は輝き、主の恵みは私たちに十分なんですから。