夏至を過ぎ、そろそろ本格的な夏を迎えそうなこの時期、なんとなく嗅ぎたくなる香りがあります。
エレミという精油、ご存じでしょうか？
木を傷つけると滲み出る樹脂から抽出される、何となくレモンっぽい爽やかさ＋鼻をくすぐるスパイシーさを感じる香りです。
アロマに詳しい方なら、フランキンセンスの香りに似てるけど、爽やかさ＆スパイシーさが2割増しくらいの…って言ったら伝わりますかね？
↑エレミとフランキンセンスは、どちらも樹脂から抽出される精油で、含まれる芳香成分も作用もちょっと似ています。
似たような香りでありながら、フランキンセンスの方が圧倒的にメジャーなのは、フランキンセンスがキリスト誕生の際に黄金・ミルラ(没薬)とともに捧げられたという有名なエピソードが関係あるかと思います。
また、フランキンセンスがアラビア半島(オマーン産が高級品として有名)や東アフリカ、インドなど広く分布しているのに対し、エレミの木はほぼフィリピンにしか生息しないこともあるのかもしれません。
エレミの精油には抗炎症作用があり、咳や喘息などの呼吸器系のトラブルに使われることがあります。
それから、収れん作用があり肌を引き締めるので、アンチエイジング目的でエレミの精油をブレンドしてローションを作るなど、スキンケアに使われることも。
鎮静作用のある精油ですが、嗅いでいても特に眠くならないので、集中したい作業中や、読書時に香らせるのも向いています。
ちなみに私は、夏場に使う軽めのアロマ香水を作る際、ベースノートとしてパチュリーやベチバーでは重いなぁと感じるときに、エレミを入れたりします。
もちろん、アロマスプレーを作るときにブレンドしても、爽やかながら奥深い香りになりますよ！
抗菌作用もバッチリです♪
エレミの精油が気になる方は、ぜひ香りを試しにいらしてくださいね。
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