『劇場版鬼滅の刃 無限列車編』
やっと観に行けた〜！
2ヶ月くらい前は『鬼を…倒すの？』とかよくわからんかったのに、今や子どもたちを超える勢いでハマり、鬼滅の刃マンチョコを探しに八雲町までドライブするという、絵に描いたミーハーな私
そんな私も、映画は子どもたちを連れて行くかどうか迷っており、今までなかなか足が向かなかったんです。
ただ、お客様や知人数名が乗車した話を聞いていて、やっぱり心に引っかかっていたんですね。
今朝起きてすぐ『あ、今日観に行こう、1人で』と決めました。
幸い、仕事は午後から。
朝イチで映画館に入り、モーニング料金(通常1,800円→1,400円)で観ることができました！
以下、ネタバレを避けるとなぜこの記事を書いたかわからなくなりそうだから、がっつり話の筋が出てくる感想を書きます。
※これから観に行く人は、観てから読んでね。
【炭治郎の夢】
無限列車の乗客は、人の精神を操る鬼の力により、夢を見させられたまま昏睡します。
しかも、それは二度と目覚めたくなくなるほどに、その人にとって甘くしあわせな記憶を呼び起こす夢。
炭治郎も例外ではなく、現実には鬼に惨殺された家族と再会し、安らぎのひとときをともに過ごします。
皆さんにも覚えがあるでしょうけど、幸せだったあの頃には二度と戻れないと知っていても、追い求めてしまうことってありますよね？
ただ、炭治郎、そんな目の前のやさしい光景が夢であることに気づいて、自力で目覚めるんです。
残酷な現実が待っていると知っていても、自らの役目を果たすため、後ろ髪引かれる気持ちを振り切って、家族が呼ぶ声を背中で聴きながら…
ここ、涙腺崩壊&アイメイク崩壊の瞬間でした。
【煉獄さん】
無限列車編のもうひとりの主人公である、鬼殺隊で炭治郎の先輩に当たる炎柱・煉獄杏寿郎。
明朗快活にして強く、人柄に裏がないキャラ。
では、その強さはどこから来るのかといえば、生まれ持った血筋に加え、幼い頃に死に別れた母から伝えられた『強きものとしての矜持』を心にずっと大切に持ち続けているから。
あなたは人より強く生まれたんだから、その力は人を傷つけることや私腹を肥やすためではなく、弱いものを守るために使いなさいってお母さんから言われているんですね、煉獄さん。
このセリフで、なぜか複数の元上司や政治家の顔が浮かんだ私…ですが、気を取り直して。
煉獄さん、最期までこの『強きもの』としての生き様を全うします。
列車の乗客を誰一人死なせず、後に続く若手(炭治郎たち)を守る…そのために。
で、働いたことのあるみんな、考えてみて。
その立場がどうなろうと、自分をかばい守ってくれる上司や先輩って、今までにいた？
すんなり思い出せるあなたは、幸せ者だと思う！
【伊之助の成長】
炭治郎の同期で、猪の頭をかぶった乱暴な男の子・嘴平伊之助。
この映画の中で、いつも自分の動物的な闘争本能や征服欲が満たされることしか考えていなかったような伊之助の、精神的な成長が見て取れます。
一人で突っ走るのではなく、戦局を見ながら炭治郎と協力して鬼を倒し、煉獄さんを助けたいと思っても、今の自分では足手まといになると判断して見守る。
また、煉獄さんの最期を見届けた後、悲しみと悔しさに泣くばかりの炭治郎を、自らも泣きながら『泣いてんじゃねえ！』と鼓舞する伊之助。
赤ちゃんの頃から動物に育てられた伊之助、鬼殺隊で炭治郎や善逸という心優しき仲間や強い先輩に恵まれ、どんどん人間らしい心を育てていっている最中なんですね。
以上、ポイントを絞りつつ長々と語りましたが、歴代2位の興行収入になるだけのことはある映画かなぁと。
アニメーションの迫力もそうだし、音楽が非常に効果的に使われていたなぁとも感じました。
特に、煉獄さんと猗窩座の戦いの前、ギターが唸るBGMは、これからとんでもないことが始まる感満載！
しかし、炭治郎の夢のときに『竈門炭治郎のうた』は反則よな…
一回拭いた涙、あれでまた溢れ出たもの。
ともかく、見応えのある2時間！
で、おかわり乗車する人の気持ちもわかる！
私は、次は家族と一緒に観たいから、DVDが出るのを待つことにします