午前中、久々に長男と2人だけで、スーパーへお買い物に出かけました。
ちゃんと手をつないで歩き、カートにもすんなり乗ってくれたことに感激したのも束の間、店内では様々な商品に手を伸ばし、買うつもりのないものまでカゴに入れてくれました(笑)
それでは、今夜もお送りします。
【Light in the Dark】第91話です。
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#91 引き寄せ!マイホーム
静かにふたつの命を見送った悲しい夏を過ぎ、暑さもだんだん引いてきたくらいの頃。
当時、相方と住んでいたアパートの郵便受けには、毎日のようにチラシがたくさん入れられていました。
普段、チラシは軽く目を通してすぐ処分しますが、1枚だけ捨てられないものがありました。
それは、輸入住宅メーカーのチラシで、おしゃれなモデルハウスが掲載されたもの。
『ねえねえ、これ見て〜』
ある晩、お酒を飲みながらくつろぐ相方に、チラシを見せてみました。
『ん?家かい?』
相方も、まんざらでもない顔で、じっくりチラシを見始めました。
実は、このチラシに掲載されていた家の外観が、見た瞬間『こんな家に住みたい!』と感じるくらい素敵で、とても気に入ったんです。
『週末さぁ、冷やかしで見に行ってみない?』
と、水を向ける私。
『見に行ったら、冷やかしじゃ終わらないと思うけど…ま、参考までにね』
と、相方の了承も得られたので、その週末に早速モデルハウスの見学へ。
それまで2人とも、家を買うことを具体的に考えたことはなく、いつかマイホームが手に入ったらいいね〜くらいのテンションでしたが…
モデルハウスに入ると、チラシ通りのおしゃれな外観はもちろん、インテリアもかなり気合いが入っていて、私はすっかりその気に(笑)
担当者から話を聞くと、土地もいろいろな場所があり、相方の通勤や買い物、お互いの実家への行き来にも便利なエリアが、ちょうど売りに出されている!
モデルハウスを出て車に乗り込み、早速、相方とミーティングが始まりました。
家の良さはもちろん、場所もいいところが空いているし、毎月のローンの金額も、住んでいたアパートの家賃より少なくなる。
それに、マイホームがあれば、もし今後子どもができても手狭にならないし、私は念願の自宅サロンを開ける!
興奮して、早口でまくしたてる私。
一方、相方は冷静に、今後の生活を見据えて考えてくれていました。
『家を建てた途端に転勤とか、実際あるからね〜…多分、大丈夫だとは思うけど』
確かに、家を新築した翌年に異動で遠くの勤務地に飛んだ先輩、何人かいたなぁ。
家を建てるとなると、様々なことを検討する必要がありますから、軽々しくは決められないわけで、相方が慎重になるのも当然です。
でも、慎重な相方も、やはりマイホームは欲しいという気持ちがあり、ハウスメーカーの担当者からじっくり話を聞き、夫婦で何回か話し合った上で、ついに家を建てることを決めたのです。
そこからは、早かった!
土地・建物の売買契約、地鎮祭、工事着工、基礎ができ、外壁も組み立てられ、2ヶ月ほどで家が完成しました。
ちょうど年末、クリスマス前に完成した我が家は、私と相方にとって最高のプレゼントであると同時に、人生最大のお買い物となりました。
そんな風に、思い立ってからわずか数ヶ月で引き寄せたマイホームの一室で、いよいよ私は、サロンを開くための準備を始めます。
〜第92話につづく〜