2011年10月某日 夕刻
仕事から帰ってきた『ヨメ』
『ヨメ』 「今日の夕飯何がいい?」
ヘルシーなものがよい。
『ヨメ』 「ん~・・・。」
考え始める『ヨメ』
ビーズクッションに座ったままなかなか動こうとはしない。
私の方が何か一品作りたくなり冷蔵庫を確認する。
オクラがあったので和えものを作った。
オクラとはんぺんの和え物
こちらが作り終えたころに『ヨメ』も動き始める。
『ヨメ』 「レンコンあるからこれ使ってなんか作ろ!」
『ヨメ』は金平を作った。
キャベツの千切りは私が切ってタッパーに入れておいたものだ。
しかし作ってはみたもののなかなか食卓の準備をしない。
『ヨメ』 「なんかまだお腹すいてないわ。あとでもいい?」
出来立てを食わせようとはしない『ヨメ』。
とはいうものこちらも仕事(夜勤)に備えて先ほどまで寝ていたため
すぐに食べる気はしない。
おもむろに『ヨメ』が袋をあさりはじめ、何かを取り出してきた。
『ヨメ』 「今日プレゼント貰ったんよ。」
9月が『ヨメ』の誕生日で10月に入った今頃遅めのプレゼントをもらった様だ。
シリコンスチーム鍋とそのレシピ本である。
・・・なぜそれを使わなかったのか?
私はヘルシーなものを希望したはずだが・・・
『ヨメ』 「ん~・・・」
白々しくレシピ本を開き始める『ヨメ』
『ヨメ』 「こんなのも作れるんじゃ。あっ肉豆腐もあるよ。好きだったよね、明日作って!」
何故私が。
「旦那のために作ってあげなさい」という意味のプレゼントではないのか?
『ヨメ』 「使っても良いよ。」
使わなくてもいいのか?
『ヨメ』 「見てみて、新体操!」
突然『ヨメ』はそう言いながらレシピ本に巻いてあったラッピングのリボンを回し始める。
そしてそのままリボンをゴミ箱へ投擲する『ヨメ』。
なぜ捨てた?
『ヨメ』 「だって行き場がないじゃん。」
確かに「行き場が無い」といえばそうなのだが、
せっかく可愛らしくラッピングされたリボンなのである。
そのままゴミ箱というのはどうにも・・・
『ヨメ』 「なんかお腹すいてきたわ。ご飯にしようや。」
確かにそろそろ夕食を食べ、支度を始めねば仕事に遅れてしまう。
『ヨメ』 「美味い美味い。でも、辛~っ」
金平に「さや唐辛子」が丸まる一本入れてあったのだ。
辛い。
辛い物好きの私でも咽てしまった。
なんとか食べ終えて後片付けをする。
『ヨメ』 「そういや、明日ゴミの日よね。出しといてや。」
先ほど捨てたリボンが入っているゴミ箱を持ってくる『ヨメ』。
「行き場のない」リボンをゴミの収集場へ運び、私は出勤するのであった。
今日の総括
『ヨメ』の行動は唐突である。