そりゃ僕だって月並みに寒い夜は
誰かと暖め合いたいとか
甘えたくなる夜だってあるさ
しかし僕の針はあまりにも長い
優しい気持ちになればなるほど
僕の針は長くなるようだ
君の針よりずいぶん長いから
僕は君に近づけないのさ
無理に近づけば傷つけてしまう
誰かを傷つけるための針じゃなく
自分の距離を守るための針が
何時しか僕自身の心を傷つけていたようだ
僕が僕である限り、僕が僕でいる限り
僕は僕自身を変えないだろう
僕は僕自身を変えられないだろう
「ヤマアラシのジレンマ」
寒さの中、二匹のヤマアラシが暖め合おうと近づきます。
しかし、近づきすぎるとお互いの体の針が相手に刺さってしまう。
かといって離れると寒くなる。二匹は近づいたり離れたりを繰り返し、
やがてお互いに傷つかず、寒くも無い距離を見つける・・・。
哲学者ショーペンハウエルの寓話を元に心理学者フロイトが考えた話です。
