埼玉県と茨城県、栃木県と群馬県の県境の小さな町にたどり着いて憧れていた田舎暮らしというものを始めました。
広い庭に戸建ての家、子供の頃からの憧れでもありました。
ずっとビルの間に暮らしてきて子供の頃見上げていた田舎のおばあちゃんの家の空と同じだ!
なんて感激したものです。
越して早々、僕はその町の噂になったようでおばちゃんたちが連日、数人フェンス越しに覗いていたのでいよいよ何ですか?と外へ出ました。
オシャレな人が越してきたって噂になってるから見に来たのって。
嬉しいお言葉でしたが逆にその話の速さが怖いなって思いました。
隣の家のおじさんはとても親切で世話を焼いてくれました。
が、少しだけ開いてる僕の家の窓の隙間から中を覗いていました笑。
前途多難な暮らしは誰も知り合いのいない田舎の街で始まりました。
どこに行くにも車、バスは走っていなくてタクシーは夜8時まで。
道を歩けば田んぼから数千というカエルが道を埋め尽くしあちこちに蛇の抜け殻。
それでもまだ希望がありました。
家を抵当にいれて融資を受けて
賃貸住宅を建てようという野心がありました。
保留地という言葉をご存知ですか?
区画整理事業の一環ですが
その区画を100とするならば100終わるまで土地の登記ができないのです。
そのため安く買うことができます。
僕の家は区画工事も9割終わり来年いっぱいで終わるという事で買ったのですが
何故かあと10年!延長になると聞かされました。それも住んで3ヶ月で⤵︎
という事は10年間登記できない、つまり資金凍結と同じになります。
そのくせ固定資産税はくるのですからおかしな話です。
自分の立てたシナリオと変わってしまったのだからストーリーを変えるしか無い。
翌日から越したばかりの家を売りに出しました。
頭には円形脱毛症が出来ていました笑。
犬を抱きしめては夜空をよく見ていました。
空だけは星が近くてとても綺麗でした。
僕の人生のローソク足は大陰線をつけ始めました。
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