手術当日は本当に細切れの様な睡眠でした。
そう言って電動ベッドの頭部分と脚部分を操作して、体を起こしてくれました。
気分は……悪くない、脚も痺れてないし動かせる。
少しだけ着ていた服を整えてもらいました。
ベッドに頭を預けて、テレビをぼんやりと眺めていました。
毎朝観ている地方局の朝番組。
観ている場所は違えども、いつもと変わらない朝に少しだけホッとしました
入院した病院では、手術翌日のご飯は
早朝に採血した血液検査の結果が出ていて。
Hb値
多分ご存知の方が多いと思いますが、ヘモグロビンの事を指していて、
10〜10.9g/dLで軽い貧血
7〜9.9g/dLで強い貧血
6.9g/dL以下で大変な貧血となるようです。
(病院によっては基準値などが異なると思いますので、一概には言えません)
そう言って、主治医は部屋を出ていきました。
予定通りの退院をするためには、輸血一択しかない。1パックで手術前か……。モヤモヤと考えて。
10時頃、看護師さんが病室にやって来ました。
そう言って、看護師さんがベッドの高さを低くしました。
看護師さんの手と、点滴を掛けているスタンドを握って立ち上がりました。
ずっと横になっていたので頭がふわりとなりましたが、少しすると元に戻りました。
看護師さんも大丈夫と判断して、数メートル先のトイレへと歩きました。
まずはそのまま便座に座る姿勢だけと言われて便座に腰掛けて。
ゆっくり立ち上がると、やはり少しだけ頭がふわっとしましたが、直ぐに収まりました。
一連の動作を看護師さんからチェックされましたが大丈夫と判断され、無事その後直ぐに導尿の管が抜けました。
これからは自身で尿と便の回数をこの用紙に記入して下さいと、紙を渡されました。
そう言って、看護師さんは病室をあとにしました。
ちょこちょこと立ったり、窓際まで行ってカーテンを開けてみたり。
海が近い病院で、眺めがいいもんだから、
毎日10時頃には清掃の方が来てくださったり、取っ手などの消毒をしに看護師さん(看護助手さん?)が来てくださったりと、本当にそれくらい整った病院でした。
12時前くらいに看護師さんが来られて。
車椅子に座り、病棟内の処置室へ。
術後に履いていたショーツを脱いで診察台へ座ると、主治医がやって来ました。
診るための器具を入れた時にどうやら切れてしまったのか出血をしたようで……。
特に痛くなかったので、本当に切れてしまったのか分からなくて。
ひと針縫いましょう
…… …… …… へ?
いやいや、痛くないし。
止血も術後みたいに中に詰め物しておけばいいんじゃね?と思いましたとも。
でもそうは問屋が卸さない。
腰にされた麻酔よりも
い た い !!!
本当に痛かった……
確かに出産の時、何針か縫いましたよ?
でも、あの時は出産が終わったあとでアドレナリンがドバドバ出てて、痛いって感じなかったような……。
子どもも帰るのを待ってくれているし、早く元気にならないとの思いで、午後から2パック分の輸血をすることにしました。
……To be continued