産土神(産土神社)をご存知だろうか。恥ずかしながら自分は最近になってその存在を知った。


産土神とは、自分が生まれた土地の守護神のことで、他の土地に移り住んでも変わらずに生涯を通じ守護してくれる神のことを言うらしく、産土神社はその産土神をまつっている神社のことである。

物心がつく前から就職するまで住んでいた場所は当然ながら知ってはいるが、その前はどこに住んでいたのか(そもそも他の所に住んでいたのか)、出生地はどこかなのかを知ろうともしていなかった自分。


今回、古い戸籍謄本を取り寄せて出生地を調べてみると、「えっ、ここだったの?」と驚いてしまうような場所。そこに産婦人科があり産声をあげたのか、はたまた生まれてすぐはその場所に住んでいたのか、今となっては確認するにも父母も親戚もみんなこの世にいないし・・・。ということで、義父母の定期様子見のついでに、その出生の場所と産土神社を訪れることに。偶然にも義父母宅から徒歩20分ほどの場所だったし。

実際に訪れてみるとその場所は高校時代にほぼ毎週通っていた友人宅から徒歩2分とかからない場所で、産土神社はその場所の真裏。番地まではわかっても何号かまでの詳細は謄本に記載はないので、はっきりした場所は特定できなかったが、あぁ、この土地で生まれたんだなとちょっとした感慨にふけったり。


その後は産土神社を訪れ、61歳になるまでここが産土神社だったことを知らなかったことを詫び、今までお守りいただいたことへの感謝を伝え、45年ぶりくらいに近くの友人宅があった場所辺りをぶらぶらしたりして。





というどうでもいい話は横に置いといて、今週もぼちぼち始めることにしましょうか。



ここ最近、馴染みのロックショップへ寄ると、女性店主に必ずと言っていいほどに薦められるのが、店内の壁にディスプレイされているザ・コーレッツのBACK IN MONOというLPレコード。

ジャケットはあのロネッツ唯一のオリジナル・アルバムを模したということがすぐわかるデザイン。

そんなことからも、そのサウンドが自分の好みであろうことは容易に想像できるのだが、何と言っても価格は税込5,000円以上。いくら毎週末のようにレコードやCDを買い漁る自分でも簡単に手を出せる値段じゃない。なんと言っても毎週買い求めているのは100円~500円の中古モノが中心なのだから。


で、毎週のように勧められると、どうしてもそのサウンドが気になるわけで、Apple Musicで検索してみるとあるじゃないですか。早速聴いてみると、やはり予想通り60年代のガールズ・ポップ・グループのフィル・スペクターなサウンドとガレージサウンドが融合した、2020年代型オールディーズ!こんなことなら、20%OFFセールの時にでも買っておけば良かったと後悔するも、それは後の祭りというもの。


↓キムばりの雄叫びもなかなか


それにしても恐るべしロック・ショップの女性店主。見事にこちらの好みのツボを押さえている。まぁ、過去にも彼女に薦められるまま手にしたニッキー・コルベッツにドハマりしたこともあったし。

で、サブスクで聴いているだけでは気が済まないのはいつものこと。さりとて一枚のレコードに5,000円以上も出すわけにはいかず。ということで、いつものようにオンラインショップやオークションサイトを覗いてみると、なんと新品の国内盤CDが2,000円そこそこで売ってるじゃないですか。迷わず即購入するとあっという間の昨晩に宅配されてきました。

すでにサブスクで聴いているので内容が好みであることは既知のこと。で、国内盤を買う理由の一つになっているライナーに目を通し、ブラジル人女性のフラヴィア(ボーカル、ギター)とデンマーク人男性のマーティン(ドラム)というコーレ夫妻のユニットであることを知る。しかも、アルバムでもベースレスを貫いているなんてことは、ライナーを読むまで恥ずかしながら気づきませんでした。


そういえば日本の同じベースレス・バンドのCASABLANCAにサウンドの雰囲気が似ていなくもない。女性ボーカルってのも一緒だし。



ザ・コーレッツ、今年出会ったバンド、アルバムの中で早くもトップの座獲得かも。


これは他のアルバムも早々に聴いてみなくては。と、思いながらも、聴くたびに薦めてくれた店主のショップで買わなかったことを申し訳なく思うのが予想できる。せめてもの罪滅ぼしに・・・というわけではないが、昨日はオリジナルで作ってもらったTシャツに加えて、ザ・フーの紙ジャケCDを一緒に買って・・・って、その払った金額の合計なら5,000円越えのLPを買えたじゃないか!ということは、このアルバムを買ったこととともに内緒にしておきましょう(笑)。


↓タータンチェックの形はピストルズの…


今週も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。