昨日はすでに職場を退職した5歳上の先輩と約一年ぶりに痛飲。

30歳を過ぎて初めて出向した時に、部署は違ったけど8か月ほど一緒に働いていた方で、その後、管理職なって初めて配属された札幌ドームにほど近い職場で15年以上振りに再会してからの仲。その職場を自分が元居た職場に吸収させるために派遣された人物として勘違いされ、ほとんどの管理職の方が自分を敵対視する中、唯一自分を理解してくれて、何かと声をかけてくれたのがこの先輩。

体調のこともあり60歳を迎える前にすっぱりと会社を辞めた後も年に1~2回は二人で酒を飲む。親の介護の事やら、年金のことやらと話す内容が徐々に年寄りじみてきてはいるが、会話を耳にした周りから、なんだこのジジイたちは!?と言われそうなほどに会話の内容とはかけ離れた服装の二人が妙に可笑しかったりして。というどうでもいい話は横に置いといて、今週もぼちぼち始めることにしましょうか。

前回に続いて、会社生活に合わせてモッズのことを振り返って。


北海道を離れて東京へ移り住んだ2004年。

その夏に40歳を迎えようとしていた自分にとってある意味分岐点となった年。

子育てに合わせるようにロック、モッズと少し距離をとっていたこの頃に、初めての東京、初めての本社勤務で疲弊していた自分は、ちょっと帰りが早い金曜の夕方に古書店街として有名だった神保町をふらふらと歩いていて古書店だけではなく、中古のCD、レコードショップが殊の外多いことに気付かされた。ほんの気まぐれで、それらのショップを覗いてみると札幌ではほぼ目にすることがなかったPANTA & HALやルースターズ、リザードの紙ジャケCD、BAY CITY ROLLERSのビデオまでと、自分にとって垂涎のバンドのCD類が意外にも安価で売られていることに驚いた。


それからというもの、毎週末の会社帰りは、京王新宿線と都営三田線の乗り換え駅神保町で地下鉄を降りて、あちこちのショップを覗いて何枚かのCDを手に入れ喫茶店で一服するのが唯一の愉しみとなっていた。


そんなある日、今はなきジャニスで見つけたのが前年にリリースされたモッズのロッカホリック・レーベル最初のアルバム「COMPADRE」だった。

アルバム「CLOUD9」辺りからまったく彼らのアルバムから離れていた自分。モノクロのジャケットに映る4人は相変わらずカッコよかった。ただ、帯に書かれたロッカホリック・レーベルがなんのことだかさっぱりわからず、とりあえず聴いてみた。自分がモッズから離れている間にこんなにもイカシタロックミュージックを放ち続けていたことに愕然した。


何年も前のブログでモッズとの再会をDVD「LIVE SLINGER」でと記したが、リリース日を確認するとそれはどうやら記憶違いだったようだ。


会社勤続25年を迎えた2008年。

東京で「COMPADRE」を手に入れた割には相変わらずリアルタイムで追うことはなく、職場もまた札幌に戻っていたある日、モッズからドラマーの梶浦雅裕が脱退したことを知ったのをきっかけに、再びモッズと並走する日々が始まる。その辺りは、先のブログに詳しく書かれている。


後追いでモッズ作品をチョコチョコと手に入れ始め、2005年リリースのDVD「ライブ帝国/THE MODS」も入手した。

横浜赤レンガ倉庫前で「LET’S GO GARAGE」を演奏する4人、特に苣木教授のP-90搭載ゴールドトップのレスポールを弾く姿が無茶苦茶カッコよくて、会社から支給された勤続25周年の祝い金を使って同じP-90搭載のレスポール(ジュニアだけど・・・)を買ったほど。



そして東京出張から札幌に戻るための飛行機に搭乗する寸前の羽田空港の搭乗ロビーであの東日本大震災を体験した2011年。

モッズと出会って30年でようやく野音でのライブを初体験。

休暇を取得し、往復の航空運賃に宿泊費を考えると札幌から東京でのライブに向かうのはそう簡単ではない。が、モッズ30周年のアニバーサリーを一緒に祝わずしてどうする。ってことで野音行きを決断。上の子は高校を卒業、下の子は高校入学、子育てもひと段落していたことも大きかった。16歳でモッズに出会った自分も45歳を過ぎていた。 


初めて体験するモッズの野音ライブの景色はなんとも言えないほどの感動を呼んだ。開場を待つ野音前で旧友と再会する偶然もあった。ここから、5年刻みのアニバーサリー野音ライブはかかさず参戦。


職場スタッフの結婚披露宴で上司としての挨拶を初めて経験した2018年。

前年(前々年?)からのコルツとのSCARFACESとしての活動にピリオドが打たれた野音での「GOOD-BYE SCARFACES」。

もちろんチケットは購入して準備万端。というところで、まさかのギックリ腰発症・・・。とても飛行機に搭乗できる状態ではなく、なくなく参戦見送り。せっかくのチケットを無駄にするのはどうかということで、東京に住む友人にチケットを送り、代わりにライブを愉しんでもらった。その友人とは、2022年の40周年アニバーサリー野音ライブに初めて2人一緒に参戦。後日リリースされたDVDに二人並んでライブを見入る後姿が何度も映されていた。


そして、定年退職を迎える2025年。

森山達也の突発性難聴発症で活動が止まっていたモッズも少しずつではあるが前に進もうと再び歩み出した。


この5月からはアコースティックで4都市ではあるがツアーも決定。

しかしながらそのツアーに札幌公演は組み込まれていない。ということで、野音でのライブではないが、この後、札幌でモッズのライブを観ることができるかも定かではないし、定年退職を迎える自分へのご褒美代わりにこのツアー「REV REHAB AROUND」の最終日6月5日の東京LIQUIDROOM行きを決心。チケットも2人分見事ゲットでき、先の友人と参戦することが確定。



就職をした18歳の頃、退職を迎える自分の姿なんて想像できなかったし、想像すらしなかった。まして、自分が退職するまでモッズが続いているなんて思いもしなかった。


モリヤンも来年には70歳。モッズには、せめて自分が70歳になる2034年までは活動を続けていてほしい。ストーンズが2025年の現在も活動を続けていることを考えれば、それも決して夢物語ではないだろう。そんなことを夢想しながら、明日の現役最終日を迎えることにしよう。


流行(なみ)が消えても モッズは呼吸してる
冷たく冷たく 弾き出されても
俺が俺を 忘れなければ
モッズは救いをくれる

好きがいつか 十字架に変わり
何度も何度も 手放そうとした
眠れぬ夜も 狂った夜も
森山達也の声を聞いた

感謝します 出会った事を
感謝します 逃げなかった事を
ずっと ずっと

Live with THE MODS
愛してます God bless Rock’n’Roll


今週も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。