正直に言うとモッズをリアルタイムで聞くことがなかった時期がある。
アルバム1曲目のa Songは「超えて行け この壁を 超えて行け この闇を 超えて行け この恐怖 Blow it all away」といきなり伴奏なしのモリヤンの声で始まる。25年続いた不動メンバーから新たなスタートを切ることになった彼らの思いがまんま詰まっていると思わざるを得ない詞に涙するなというのが無理だってもんだ。
ライブDVDも、これまた新メンバー(この時点ではまだ正式メンバーではないのだが)佐々木周一人だけが登場してのドラムソロから始まるというメンバーからの粋な計らいでありながら、このプレッシャーを撥ね退けてこそモッズのメンバーなんだというメッセージとも受け取れるサプライズなオープニング。その後、ドラムの音をバックに3人のメンバーが登場し奏で始める1曲目は意外にもミディアムテンポウエスタン調の「KID WAS」。長めの黒いジャケットに身を包んだモリヤンはまるでイーストウッドが演じるウエスタンヒーロー、苣木教授も黒のウエスタンシャツがやけにきまっている。
このDVDを買ったことで僕も再びモッズを始めとするロックを楽しむ生活を取り戻したと言っていいし、本当に感謝だ。
さて、友人のパンクバンド「ベインビール」が参加したライブは昨日開催されたはずだ。例の一件で参加を見合わせた方も多かったらしいが、それは仕方ないことだし、誰もいないとしてもきっと渾身の演奏を叩き出したはずだ。
アルバムで言うと1998年発表のCLOUD9から2005年発表のDAILY HOWLぐらいまで。
長女が幼稚園の年長、長男はまだ3歳くらいの頃から長女が小学校を卒業するちょっと前までの期間で、きっかけはよくわからないが、長女が幼稚園で描いてきた父=僕の絵、そこに描かれた僕の着ているTシャツにはしっかりとドクロが・・・。さすがにこれはちょっとまずいかな?なんて思い始めていたのは確か。モリヤンとキーコがタトゥーを腕に入れ始めたのも多分その頃だったはずで、子育てやマイホームのローンに追われていく自分の生活とロッカーであるモッズのメンバーとの間に段々と隔たりを感じていくようになった記憶がある。
長女が幼稚園の年長、長男はまだ3歳くらいの頃から長女が小学校を卒業するちょっと前までの期間で、きっかけはよくわからないが、長女が幼稚園で描いてきた父=僕の絵、そこに描かれた僕の着ているTシャツにはしっかりとドクロが・・・。さすがにこれはちょっとまずいかな?なんて思い始めていたのは確か。モリヤンとキーコがタトゥーを腕に入れ始めたのも多分その頃だったはずで、子育てやマイホームのローンに追われていく自分の生活とロッカーであるモッズのメンバーとの間に段々と隔たりを感じていくようになった記憶がある。
いつしかモッズ以外の音楽もあまり聞くことはなくなり、手元にあったほぼすべてのレコードを手放していったのもその時期だった。
長女が小6になる年、僕は仕事の関係で札幌から東京へ転勤することになった。東京での仕事はあまりにもハードで日に日に僕は身も心も疲弊しきっていくことになる。
日々の通勤に利用する地下鉄の乗換駅が神保町だったことで、仕事が早く終わる金曜の夕方は古書店街をぶらぶらした後、喫茶店で煙草をふかしながらコーヒーを啜ることで気持ちを落ち着かせるのが常となった。
長女が小6になる年、僕は仕事の関係で札幌から東京へ転勤することになった。東京での仕事はあまりにもハードで日に日に僕は身も心も疲弊しきっていくことになる。
日々の通勤に利用する地下鉄の乗換駅が神保町だったことで、仕事が早く終わる金曜の夕方は古書店街をぶらぶらした後、喫茶店で煙草をふかしながらコーヒーを啜ることで気持ちを落ち着かせるのが常となった。
神保町の古書店街、そこから続くお茶の水の楽器店街までの道すがらにはジャニスやディスクユニオンなど多くのCDショップも軒を並べており、興味をひかれ何店か覗いているうちに札幌の中古ショップではほとんど出回っていなかったバンドのCDが格安で売られていることを知った。
それからの毎週末は仕事を早く切り上げ古書店を冷やかし、CDショップで買い物、喫茶店で戦利品のCDやDVDを眺めながら一服することがハードな一週間を乗り切った自分に対する唯一の癒しの時間となったのだが、これがその後再びロックと向き合う日々を取り戻していくことのきっかけとなったと言っていいだろう。
ある日、モッズの25TH ANNIVERSARY日比谷野音のライブを収めたDVD「LIVE SLINGER」の未開封品が定価より割安の値段で売られているのをお茶の水のディスクユニオンで見つけ迷うことなく購入した。
ある日、モッズの25TH ANNIVERSARY日比谷野音のライブを収めたDVD「LIVE SLINGER」の未開封品が定価より割安の値段で売られているのをお茶の水のディスクユニオンで見つけ迷うことなく購入した。
久しぶりに目にしたモッズは相変わらずいかしてたけど、それ以上に、離れていた間に生み出された「DESTRUCTIONBABY」、「LIVE WITH ROCK’N’ROLL」、「NO ATTACK NO CHANCE」らの曲の素晴らしさに、暫く離れていたことへの後悔の念が沸き上がったのも事実。
その後ほどなくしてまたまた転勤で札幌に戻ったある日、ドラムの梶浦氏が脱退し若きドラマー佐々木周がサポートメンバーとして加わったこと、新たに自分たちの会社ロッカホリックを設立しインディペンドな活動を展開していたことを知った。
その後ほどなくしてまたまた転勤で札幌に戻ったある日、ドラムの梶浦氏が脱退し若きドラマー佐々木周がサポートメンバーとして加わったこと、新たに自分たちの会社ロッカホリックを設立しインディペンドな活動を展開していたことを知った。
モッズだけはメジャーのフィールドで、そして不動の4人のメンバーでずっと続くものだと勝手に思いこんでいた僕は、驚いたというより焦ってしまったという方が正しいだろう。今、再びモッズとの日々に戻らないでどうするんだ!?なんて随分身勝手な思いにかられ、新メンバーで録音されたアルバム「FREED」と、その発売と連動したツアーのSHIBUYA-AXでのライブを収めたDVD「LIVE FREED」をすぐに購入した。
アルバム1曲目のa Songは「超えて行け この壁を 超えて行け この闇を 超えて行け この恐怖 Blow it all away」といきなり伴奏なしのモリヤンの声で始まる。25年続いた不動メンバーから新たなスタートを切ることになった彼らの思いがまんま詰まっていると思わざるを得ない詞に涙するなというのが無理だってもんだ。
ライブDVDも、これまた新メンバー(この時点ではまだ正式メンバーではないのだが)佐々木周一人だけが登場してのドラムソロから始まるというメンバーからの粋な計らいでありながら、このプレッシャーを撥ね退けてこそモッズのメンバーなんだというメッセージとも受け取れるサプライズなオープニング。その後、ドラムの音をバックに3人のメンバーが登場し奏で始める1曲目は意外にもミディアムテンポウエスタン調の「KID WAS」。長めの黒いジャケットに身を包んだモリヤンはまるでイーストウッドが演じるウエスタンヒーロー、苣木教授も黒のウエスタンシャツがやけにきまっている。
間奏時、片方の膝を上げステップを刻むモリヤンの姿はそれだけでジャックダニエルのロックを2杯はいけるほどのかっこよさだ。
2曲目はいつもならオープニングを飾るはずのCOUNTER ACTION、そして3曲目のWindup Boogieへと続くのだが、この3曲だけを見るためにこのDVDを手に入れてもいいと思えるほどのあまりにも圧巻の流れである。
その後、ラストのLOOSE GAMEまで息もつかせないくらいに一気に時間が過ぎることになる。
このDVDで見ることができる佐々木周のドラムテクニックはまだまだ未熟なんだそうだが、音楽活動をしていない自分にはその辺がわからないってのが逆によかったのか、VHSのビデオだったら完全にテープが伸び切ってしまうっていうくらい何度もこのDVDを繰り返し見て、4人のメンバーのかっこよさにその都度ため息をもらしていたし、今でも年に何度もプレーヤーにかけている。
このツアー以降というか佐々木周加入以降、ライブ中にメンバーの笑顔が多く見られるようになった気がするし、ライブ中盤でのジョーカータイムが定番になる等ショー的要素も加わり、より魅せることが意識されたことで僕たちファンも本当に楽しめるライブに進化していると思う。
このDVDで見ることができる佐々木周のドラムテクニックはまだまだ未熟なんだそうだが、音楽活動をしていない自分にはその辺がわからないってのが逆によかったのか、VHSのビデオだったら完全にテープが伸び切ってしまうっていうくらい何度もこのDVDを繰り返し見て、4人のメンバーのかっこよさにその都度ため息をもらしていたし、今でも年に何度もプレーヤーにかけている。
このツアー以降というか佐々木周加入以降、ライブ中にメンバーの笑顔が多く見られるようになった気がするし、ライブ中盤でのジョーカータイムが定番になる等ショー的要素も加わり、より魅せることが意識されたことで僕たちファンも本当に楽しめるライブに進化していると思う。
そういった意味でもこのツアーFREEDを起点とした佐々木周の加入は、沈みかけていたモッズを再び海底深くから救ってくれたのではないだろうか。
このDVDを買ったことで僕も再びモッズを始めとするロックを楽しむ生活を取り戻したと言っていいし、本当に感謝だ。
ついでにと言ってはなんだが、DVDのジャケットに写された写真もタイトルロゴも秀逸なウエスタン調なんだけど、実はこの辺に影響されて西部劇のDVD収集にも手を染めていくことになったんだよね…。
さて、友人のパンクバンド「ベインビール」が参加したライブは昨日開催されたはずだ。例の一件で参加を見合わせた方も多かったらしいが、それは仕方ないことだし、誰もいないとしてもきっと渾身の演奏を叩き出したはずだ。