今回は、ウルトラマンレオ40話に登場した円盤生物シルバーブルーメです。
防衛組織MACの基地を食べてしまったことで知られる怪獣です。
今回のシルバーブルーメに関しては、実は紅月せなさんに、作っている旨を伝えたら、アブソーバ、ハングラーは好評だったのですが、シルバーブルーメに関しては失敗していると。
実際ドゴラ(東宝のクラゲ型宇宙怪獣)以来の透明な怪獣を産み出そうとしていたわけで、彼女もその意欲そのものは理解できると(後日、円盤生物編の路線変更も失敗であると)。
実際、その指摘は事実でして、製作スタッフも透明な怪獣を創造しようと試みて、技術的限界で妥協した感もあり、例えばMACステーションを食う場面で使われるミニチュアはクリスタルのように透明なシルバーブルーメが体内に消化液らしきものを循環させていたりするのですが、途中で辛うじて透けたものになってしまいます。
そんな妥協がみえるのでブルトンのようなオブジェ系怪獣といわれても、そういう風にしか出来なかっただけなんじゃないかなあという気もします。
前々回のアブソーバみたいに無機物と有機物の融合というにはビミョーという感じもあります。
とはいえ、失敗もまた作品の足跡なので。
さて、前置きが長くなりましたが、素材は樹脂粘土。
模型店で見つけたレジックスという透けた粘土です、これはいいと試してみました。
今までのパテや粘土の怪獣と違います、芯は小さなペットボトルに窓みたいな部分はブリスターパックを切り抜いたもので、工作のようです。
また、試行錯誤の妥協は理解していたので、少しリアルなアレンジでもしようかともくろみましたが、いいアイデアもなく、そのまま作りました
製作期間は一ヶ月半未満ぐらい。
正直形にはなりましたが、粘土消しゴム製の触手も含めて、これは・・・。
見た目を繕ってるだけで結構ボロボロなんで。
ただ、私の挑戦もひとつだけ得るものがあり、それは樹脂粘土という素材でした。
折れにくいので、細い部品やトゲなどにうってつけなのです。
たとえば、今まで改造で使ってたパテや石粉粘土ではボッキリいきそうな部品もある程度の耐久性を獲得させられそうなのですね。
基本的にスィーツデコに使う材料らしく、ダイソーで売ってる樹脂粘土でも結構使い物になるのですが、かつて怪獣製作や改造に使う人はいなかったと思われ。
以後の怪獣には、多用してるのです。