ピーターパン症候群を語る 2 研究所の謎 | 腐ってやがる・・・ぷログ

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「あの子の力は本物だよ
あれが解析できれば 今の物理学は根底からひっくり返る 世界は変わる」
2巻7話 研究所員安西、夕露に対して


究所からの使者は、安西さんという名前だったんですね、研究に従事していた職員だったのだとは思うのですが、喋りすぎです。
超能力の原理を突き止めることが何よりも優先されるのは、
超能力が科学的に解明されていないという現状を打開するという事があります。
超能力が世間的に否定されるのは、人間が手を触れずに物を動かす事は物理法則を逸脱するからです。
逆にそれを解明できれば大発見です。
大発見は大発見である事はさほど問題ではなく、それを生み出す利益にこそ価値があるといえるのかもしれません。
そう、莫大な利益が得られるでしょう。そうなれば研究所も安泰です、何をやるにもお金は必要ですから。


しかし、雫や透子はなぜ施設に身を寄せたのか・・。


「空を飛べたり 手も使わずに物を動かしたり 怖くはない?
何でも出来るのよ 人を傷つけることも
1巻5話 透子、夕露に対して


それは、透子自身が語っていますがこれは彼女自身が超能力を持つことで普通の人たちから虐げられてきたからでしょう、何度も哀しい想いをしてきたんです。

少なくとも組織にいればそういう目にはあいません。

テレビに超能力者といわれる人たちがよく出ていますが、あれはトリックだと思われているから…というより、殆どトリックなのでしょう、それ故問題にも何にもなっていません。サイエンターテイナーとはよく言ったものです

しかし、超能力を持つことが公にばれる事は実は恐ろしいことです、中世の魔女狩りのような目に遭わないとも限りません、それ故琥珀のお父さんは口をすっぱくして他人に力の事を知られてはいけないと言います。
もっとも研究所からの逃亡者なので足がつくことを恐れていたというのもあるのでしょうが。


また、琥珀の母の雫はウェンディの件で倫理に触れることはわかっていたと語りますが、それは彼女が単なる超能力者のサンプルではなく、研究者の一人であったことを示しています、作者コメントでそれは補完されていました。

なぜ、彼女が研究していたのか、おそらくは自らの研究で後から生まれた超能力者が幸せになれるように思っていたのでしょう。
つまり、超能力者たちの礎になろうとしたのです。


ただ、それをいえば実は琥珀を遺伝子操作で生み出したこと自体が、実は重大な倫理違反ともいえます、「確実なサンプル」を得るために研究所内で決定したことでしょうがこれでは人間を家畜扱いしているのと同じです。
そう、琥珀の両親はこの時点で研究所に見切りをつけたのでしょう、命がけで子供を産み育てようとする女性の人生までも実験材料にしたのですから。


琥珀の父は琥珀とウェンディを連れて逃亡しました、それが「ピーターパン症候群」の始まりです


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