ハイエナの顔は、イヌとも猫とも違う… アライグマとか、タヌキに近い印象。それにしても耳がデカい!
人間が考える、「美しいプロポーション」とは若干異なる体型ですが、非常に洗練された、機能的な美しさを感じます。
こうした無頓着な振る舞いにも、知性の一端が垣間見られます。
こちらは地下トンネルで連結した、もう一方の展示場にいるオス(と思われる個体)。
ブチハイエナにおいては、メスも外見だけそっくりな“擬似ペニス”を持つことが知られ、
誤って両性具有の動物とみなされることも少なくありませんでした。
(ハイエナの性に関しては、グールド博士のエッセイ集「ニワトリの歯」に詳しく述べられています。)
ライオンの群れを“プライド”、チンパンジーの群れを“トループス”と呼ぶわけですが、
ハイエナの群れは“クラン”と呼ばれます。
クランとは、徒党、一味といったあまりよろしくないイメージの呼称ですが、仕方ないところでしょうか。
かつてキラーホエールと恐れられたオルカの家族も同様に、“クラン”と呼ばれるのもちょっと悲しいですね…。
夕方5時近く、周囲はかなり暗くなってきました。
ハイエナたちの中の、野生のサーカディアン・リズムが疼き出したのでしょうか。