高熱隧道:吉村 昭 著 | Hilo☆BlogⅢ

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カバーの裏に以下の記載があります。

「黒部第三発電所――昭和11年8月着工、昭和15年11月完工。人間の侵入を拒み続けた嶮岨な峡谷の、岩盤最高温度165度という高熱地帯に、隧道(トンネル)を掘鑿する難工事であった。犠牲者は300余名を数えた。トンネル貫通への情熱にとり憑かれた男たちの執念と、予測もつかぬ大自然の猛威とが対決する異様な時空を、綿密な取材と調査で再現して、極限状況における人間の姿を描破した記録文学。」

この工事についての概略は知っていましたが,この本を読んでそのすさまじい実態を知ることができました。
令和の時代では信じられないことですだが,それでも人夫として多くの人が集まったのはなぜか。
300名を超える犠牲者が出ても残らざるを得なかった彼らの複雑な思いが最後に記載されています。
それは国家の威信をかけた大事業であるという誇りでも高額な賃金でもなかったように思います。