
興味深いタイトルにつられて購入しました。
ブックカバーの裏には以下の説明文が掲載されています。
「習近平体制下で、政府・大企業が全人民の個人情報・行動記録を手中に収め、AI・アルゴリズムによって統治する「究極の独裁国家」への道をひた走っているかに見える中国。新疆ウイグル問題から香港デモまで、果たしていま、何が起きているのか!?気鋭の経済学者とジャーナリストが多角的に掘り下げる!」
読み進む中で、特に第3章で登場する「信用スコア」が興味深かった。
日常の行動履歴をAIで個人ごとに点数化するするという制度です。
約20都市でこの制度が導入されているそうです。
例えば、交通違反をすれば減点。
逆にボランティアや献血をすれば加点。
栄成市では信用スコアの持ち点が一人1000点から始まります。
高得点を得ると住宅融資が受けやすくなったりする一方、減点が増えれば暖房補助金が受けられなくなったりします。
日本人からすればこうした監視社会をうっとうしいと思いますが、栄成市の市民は肯定的に受け止めています。
市民は日本と変わらない程度のサービスを受けている豊かな都市でもあるようです。
公務員の態度が良く、サービスも良いそうです。
なぜなら、態度が悪いとすぐに通報されて「信用スコア」が減点されるからです。
この制度、今年は北京でも取り入れるそうですよ。
監視カメラが至る所に設置されていることは周知の事実ですが、そのおかげで交通違反やごみのポイ捨てなどがなくなったそうです。
まさに、監視されていることによって、街が綺麗に、そして安全になり、国民は安心して暮らせるということになる。
それを他国のことだと笑っていられますか?
近い将来、日本もそうならざるを得なくなるような気がします。
かつては「美しい国ニッポン」でした。
しかし、今の日本はどうでしょうか?
スマホを見ながら道を歩く。
おにぎりを食べながら電車に乗る。
車の運転をしながらお化粧をする。
これを解消するには「道徳的信用スコア」を導入するしかないかもね。