
東京経済大学現代法学部教授の久保健助さんに勧められて読んでみた一冊です。
「路地」とは,「被差別部落」のこと。
著者が日本全国に散らばっている「路地」を訪ねた旅について綴った作品です。
被差別部落を最初に「路地」と呼んだのは和歌山・新宮の「路地」出身である中上健次氏だそ
うです。
今どき「被差別部落」があるなんて信じられないと思われる方もいらっしゃると思います。
そもそも「被差別部落」とは何か。
いろいろな表し方がありますが,「動物の皮を使って武具を作っていた人々が住む地区」。
私はそのように把握していました。
しかし,この本を読んでみて,そんな単純なことではないことを知りました。
路地には「太鼓」や「剥製」作りの職人,芸人なども住んでいたんですね。
周防猿回しもその芸人がルーツだそうです。
「被差別部落」に住む人々については,「えた」,「非人」,「かわた」などという呼び方があることは知っていましたが,職業ごとに区分けされていることも初めて知りました。
そうした高い技術を持った人々が差別を受けてきたことには少し違和感を感じました。
その理由はなんなのか?
神社の「キヨメ」だって立派な仕事ですよね。
なぜ差別を受けなければならなかったのか?
それだけ奥が深い問題なんですよね。
他の角度からも見てみたいと思います。