
タイトルのゼロとは零戦(海軍零式戦闘機)のことである。
この時代のことに関心があるので期待して読み進んだが,史実とフィクションが混同して小説が安っぽくなってしまった感じがした。
先日読んだ「栄光なき凱旋:真保 裕一 著」と比較してしまうから特にそのように感じたのだろうか。
お姉さんの結婚話やジャーナリストの婚約者は登場させる意味があったのか疑問である。
主人公のおじいさんのことを知る当時のパイロットの話も陳腐な表現が目立った。
特に最後に登場する元やくざだという景浦という人の話はおかしな結末に持っていくためにとって付けたようなやらせ感が見えてしまう。
しかし、特攻はテロリストだという発想にはビックリ。
残念だけど,そういう考え方をする人もいるのですね。