いつもならアウスタに着いているはずの時間に
私はまだ地元の花屋さんにいました
たくさん並べられている花束の中から
まずオレンジと黄色のガーべラの花束を迷わず選ぶと
あともうひとつ、白いゆりの花束を
こちらは今日はスタジアムに来られなかった、
橙魂を預けて下さった方々の分。。。
清水に着いたのは ５時を少しまわったあたりでした
すでに開場したので歩いている人はちらほら
これから本当に試合があるのかなぁ、なんて
お墓参りに来たように錯覚してしまいました
花束を抱え アウスタまでの坂道を登っていくと
汗が雫となって滴り落ちていきました
真夏に逆戻りしたかのような陽射しは少し傾いたものの
気持ち悪くなるくらい蒸し暑い
疲れて ふと立ちどまると
傍らに十月桜がちらほら咲いていました
ちょっと気が早いよ、まだ10月じゃないのに(笑)
こんな天候が試合に影響しなければいいけど…
なんて思いながら 汗だくになりながら
ようやく辿り着きました
献花台には 真田さんの写真とユニフォームが飾られ
白とオレンジの薔薇でふちどられていました
エスパルスカラーにちなんだ花束が多くて
みんなどれだけオレンジ好きなんでしょうね。。。
しゃがみこんで まるで語りかけているような方もいて
何人かのカメラマンがそれを写真に撮っていました
私は花束を子どもたちに託し手を合わせました
『 真田さん、もう落ち着かれましたか
どうか今日こそ皆を勝利に導いてください 』
本当に もう今日こそ勝たないと
真田さんだって安心して休めないでしょう？！
そんな気持ちで献花を済ませ
スタジアムの階段を登っていると
ちょうど選手バスがやってきた処でした
献花台の前のロータリーをいつもよりゆっくりと回り
駐車場に入ってきたような気がしました
そして背後のスタンドから湧き上がる大きな拍手
うー、テンション上がる！ やっぱりホームですよ！！