
GONG全盛期を支えてきた、ギターのSteve Hillage。アレン&スミスが脱退した1975年4月に初のソロアルバム「Fish Rising」を発表します。リーダーがいなくなったGONGのメンバー達、Steve Hillageについていくことにしました。そして1976年2月、7thアルバム 「Shamal」 を発売します。ヒレッジはゲストとして2曲のみ参加。前年1975年12月にヒレッジは既にバンドを去っていました。ソロとしての活動に自信を持ち、GONG心ここにあらず状態だったのでしょう。しかし7th「Shamal」は素晴らしかった。聴き易さという点では最高傑作6th「You」より上なのではないでしょうか。
アレン&スミスがいなくても、GONGは十分にやっていける 、というのを見せつけたアルバムでした。ヒレッジが抜けてしまったので、その後はドラマーのPierre Moerlen(ピエール・モエルラン)が率いていく事になりました。前述のブルフォード・インタビューで、信用できないドラマー=モエルラン、この人がGONGの命運を握っていくことになりました。モエルランはGONGというグループ名自体も気に入らなかったらしい。1977年に発売された8thアルバム 「Gazeuse!」 では、 Allan Holdsworth(アラン・ホールズワース) が全面的に参加、アメリカでのセールスは良かったみたいです。このアルバムはホールズワースが高中正義をやっている 心地よいフュージョン・サウンド だと思います。そして9thアルバム 「Expresso Ⅱ」 では、 元ローリング・ストーンズのミック・テイラー 、 アラン・ホールズワース 、 ダリル・ウェイ がゲスト参加、1979年に発売された次のアルバム 「Downwind」 では、ついにグループ名を「Pierre Moerlen's GONG」としてしまいました。このアルバムでのゲストは、 マイク・オールドフィールド 、 スティーブ・ウィンウッド 、 ミック・テイラー と、相変わらず大物参加が続いていました。タイトル曲「Downwind」でのオールドフィールドのギターは聴き物ですが。
アレン&スミスがGONGを離れてからの動きはとても複雑で、ソロアルバム以外にもPLANET GONG、NEW YORK GONG、MOTHER GONG、GONG MAISONなど、色々なGONGが誕生します。そして1978年にはアレンとスミスは別れています。スミスはアレンと別れた後、MOTHER GONGを結成していて、バンドのメンバーであるハリー・ウィリアムソンと1980年に結婚しています。
しばらく潜在していたアレンが表舞台に戻ってきたのは、1988年イギリスでミュージシャンであるワンダナ・ブルースという女性と共同生活を始めたころからです。そして、アレン’ズGONGの復活(記事最初の動画)、それから20年経った2009年、GONGはニュー・スタジオ・アルバム 「2032」 を発売しました。 アレン71歳&スミス76歳での参加 、ギター兼プロデューサとして ヒレッジも参加 しています。
GONGサウンドは健在、次作も期待したくなる素晴らしい出来栄えだと思います。そして70年代にフランスでトップの座を争ったMAGMAやANGEも現在復活。3グループとも頑張って欲しいものです。個人的にもまだまだGONG初級者、聴いていないアルバムが山ほどあります。でもGONG全盛期と言われれば、「Radio Gnome Invisible(ラジオ・ノーム・インヴィジブル)」 3部作、これは皆、口を揃えていうところだと思います。