「仏のイエス」 として日本に紹介されたアトール。キング『ヨーロピアン・ロック・コレクション』パートⅡに2ndアルバム「組曲「夢魔」」は登場し、シリーズ最大の売り上げを記録しました。そして唯一のライブアルバムが「ライブ・イン・ジャパン」、当時の日本での人気ぶりが伺えます。
発売したアルバムは全6枚。全て日本盤で発売されました。
①1974年 Musiciens-Magiciens
②1975年 L'Araignee-Mal(組曲「夢魔」)
③1977年 Tertio(サード・アルバム)
④1980年 Rock Puzzle
-- 解散、再結成 --
⑤1989年 L'Ocean
⑥1989年 Tokyo C'Est Fini Live in Japan
①1974年 Musiciens-Magiciens
②1975年 L'Araignee-Mal(組曲「夢魔」)
③1977年 Tertio(サード・アルバム)
④1980年 Rock Puzzle
-- 解散、再結成 --
⑤1989年 L'Ocean
⑥1989年 Tokyo C'Est Fini Live in Japan
デビュー・アルバムでアトールが掲げた「ヴォーカルとハーモニーとヘヴィなインストのバランスよいブレンド」はYESデビュー時と同じ目標でした。 アンドレ・バルザー(Andre Balzer) のクリア・ヴォイス、楽曲の構成、緊迫したアンサンブルなどがイエスと比較対象になっている。アンドレ・バルザーのハイトーン・ヴォイス、自分はジョン・アンダーソンと似ているとは思わない。アンドレの方が迫力あるし、表現力があるのではないか、そしてアトールの楽曲には、アンダーソンのヴォーカルは似合わない。
このグループのスリリングでもありメロディアスなサウンドは、他のフランスのバンドに見られる重さをひきずっていない。そして各メンバーの技術力も高く評価されている。1stアルバムでギターのLuc Serraは力量不足が指摘され、2ndアルバム前に名手クリスチャン・ベアに交代している。
1975年に発表された2ndアルバム「組曲「夢魔」」。ドイツのアモン・デュールⅡのギタリストであった クリスチャン・ベア(Cristian Beya) をメンバーとし、ヴァイオリニストとしてメンバー同格の リシャール・オペール(Richard Aubert) を迎えた。複雑華麗でテクニカルなアンサンブル、表現力のあるボーカル、叙情的でシンフォニックな演奏、このアルバムでATOLLは一躍人気グループとなった。(当時フランスで一番人気のあったバンドはアンジュ(Ange))
このアルバムの全曲は以下の通り。全7曲の内、4~7は組曲となっている。2曲目以外は全て副題が付いている。フランス語がわからない人にとっては、曲をイメージする手助けになると思う。
1.悪魔払いのフォトグラファー(Le Photographe Exorciste)
《スーフルの青い光》
《あばかれた正体》
《怪奇現象》
《・・・そして出現》
2.カゾット NO.1(Cazotte No.1)
3.恍惚の盗人(Le Voleur D'extase)
《陶酔》
《色彩の盗人》
4.思考時間(Imaginez Le Temps)
《謎の暗闇》
《透明な湖上にて》
5.夢魔(L'araignee-Mal)
《睡眠思考》
《冷凍幻影》
《老衰頭脳》
《精神浸蝕》
6.狂った操り人形(Les Robots Debiles)
《操り人形》
《神への冒?》
7.プラスチックの墓碑(Le Cimetiere De Plastique)
《プラスチックの街》
《墓地》
《不思議な子供たち》
《夜を求めて》
《スーフルの青い光》
《あばかれた正体》
《怪奇現象》
《・・・そして出現》
2.カゾット NO.1(Cazotte No.1)
3.恍惚の盗人(Le Voleur D'extase)
《陶酔》
《色彩の盗人》
4.思考時間(Imaginez Le Temps)
《謎の暗闇》
《透明な湖上にて》
5.夢魔(L'araignee-Mal)
《睡眠思考》
《冷凍幻影》
《老衰頭脳》
《精神浸蝕》
6.狂った操り人形(Les Robots Debiles)
《操り人形》
《神への冒?》
7.プラスチックの墓碑(Le Cimetiere De Plastique)
《プラスチックの街》
《墓地》
《不思議な子供たち》
《夜を求めて》
1977年に発売された3rd「Tertio」からは、「パリは燃えているか(Paris C'est Fini)」がシングルカットされ、アトール最大のシングルヒットとなった。アルバムからは複雑なインストパートが少なくなり、ポップ化したという人もいる。しかし、テクニカルでシンフォニックなサウンドはそのままで、2ndと並ぶ傑作とされている。2曲目の「神々(Les Dieux Meme...)」でのスキャットは、 MAGMAのステラ・ヴァンデ、リサ・デリュのコーラス隊 である。
1979年の4th「Rock Puzzle」発売後、ドラムとキーボード以外のメンバーは脱退してしまう。 ジョン・ウェットン(John Wetton) とギターのJean-Jacques Fletyを迎えてリハーサルを行うがうまくいかず、ATOLLは解散する。4thアルバムのボーナストラックとして、後日6曲が追加される。内、3曲は81年に録音されたジョン・ウェットン参加の作品
a.Here Comes the Feeling
b.No Re
c.Eye to Eye
a.は エイジアのデビューアルバム エンディングの曲 です。
a.Here Comes the Feeling
b.No Re
c.Eye to Eye
a.は エイジアのデビューアルバム エンディングの曲 です。
1989年の再結成は、 クリスチャン・ベア(Cristian Beya) が中心になった(金の為?)その時来日したライブが6枚目として発売されました。
頂点を極めた2ndアルバム以外は叙情性が少なく、個人的には1回で素通りしてしまいました。手元に残ったアルバムも2ndと3rdだけ。しかしこの2nd「組曲「夢魔」」は素晴らしい。ATOLLも2nd発売後なかなかアルバムを出さず、さらに解散までしてしまったのは、この2ndがあまりにも凄いアルバムだったからと思われます。
ライブでも夢魔は演奏されていますが、スタジオ盤と比べると数段迫力が落ちる。
「組曲「夢魔」」のフル・アルバムは、こちらから再生できます。
「組曲「夢魔」」のフル・アルバムは、こちらから再生できます。
先ずはこの曲と抜き出す事が出来ず、全体として聴いて欲しいアルバムなのです。YouTUBEのあるユーザーが、自分のフォトアルバムと合わせて、「組曲「夢魔」」4曲目の「思考時間(Imaginez Le Temps)」の1部をバックミュージックとして使っています。アトールの叙情的な部分を伺うには格好の題材なので、貼り付けてみました。ただ、YouTUBEはここまではOKなんだ、と思わせるスライドショーの為、音だけ聴いていただいた方が良いかもしれません。
