KING CRIMSON (EARTHBOUND) | pulsar21

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              '72.6.9「アースバウンド」

1972年1月15日、クリムゾン最初の解散声明が出された。2月からのアメリカン・ツアー後の解散という事だが、フリップはグループ完全解消かニューラインナップでの再結成かで大いに悩んでいた。1月17日にはキース・エマーソンのソロアルバム参加への話し合いももたれた。キースのソロアルバムは実際に何曲か録音されたが、そこにフリップの姿はなく、またアルバムも発売される事はなかった。この当時イギリスでは、録音はしたが発売されないという状況が日常茶飯事だったそうだ。

2月11日、運命のアメリカ公演が始まった。アースバウンドはこの公演の中から録音された。
初日に精神異常者とグルーン、26日に船乗りの話、27日にアースバウンド、3月10日にピオリア
4月1日に32回にわたる公演は終了した。

アメリカ公演が終わって、イアン・ウォレスが話した解散が取り消されるような事態には発展しなかった。そして、フリップと他の3人の溝はさらに大きくなっていた。フリップはニューヨークで知り合った女魔術師をイギリスまで連れてきて、霊魂やオーラの話に夢中になっていて、他の3人はアメリカ公演でより一層ブルースとソウルの魅力にのめりこんでいた。

「彼らは本当にいいやつだった。純真だしね。しかし、私は彼らの人生には全然興味がなかったし、彼らだって僕の人生には興味なんてありはしなかった。これはライフ・スタイルが違うというだけでなく、感情的な、あるいは知的な絆が少しもなかったということでもあった。ウォレスは私に自分の音楽観を説明しようとすると時よく言ったものだ。『僕は感覚で人とプレイしたいのだ』ってね。しかし私は実際に音楽をプレイするに等しいだけの内的な発展を意識し、音楽を感じる必要以上に考え抜き、実現のための正しいボキャブラリーを確立することが大切であると思っている。」

5月に3人が脱退し、クリムゾンは解散状態に入った。

アースバウンドは6月9日に発売された。レコード会社の言い分としては、カセット録音での音質の悪さ、内容があまりクリムゾン的でないとの理由で、イギリス国内のみでの発売となった。

アースバウンドでのフリップの演奏は、本人が納得できるものではなかった。フリップは3人がどういう演奏をしたいのかがわかったのだが、フリップ本人はそれをやりたくなかった。グルーンに見られるフリップ統制化の即興演奏が望みだった。感覚でプレイする3人との音楽観の相違は明らかだった。

その後の3人は、メル・コリンズがレッドにゲスト参加した事を除いて、クリムゾンとは全く関係ない世界でプレイする事になる。

「クリムゾンは全く終わっていない。次に登場する時は魔術的なバンドとなっていることだろう。」
フリップが次に公に姿を現すのは7月の事。ブラフォード・ウェットン・ミューア・クロスの編成が発表された。


メンバー(アースバウンド録音時)
  Robert Fripp : Guitars, Mellotron, Peter's Pedal, Harmonium
  Mel Colins : Flute, Bass flute, Saxes, Vocals
  Ian Wallace :  Drums, Percussion, Vocals
  Boz :  Bass, Vocals, Choreography