相続登記に必要なのが例の戸籍謄本である。


ところがこの戸籍謄本、

銀行の手続きならその場でコピーをとってすぐに返してくれるのだが、

お役所はそうはいかないらしい。


原本を預け、原本を返して欲しければ

返信用の封筒と、本人限定受取郵便として、

相応の切手を貼って持ってきてくださいとくる。


離れた土地の相続なので、ちょくちょく行くこともできない。

仕方なしにいう通りにすると、切手代が900円もかかってしまった。


審査は一週間。

問題がなければ来週中には戻ってくるかもしれないが、なにしろこちらは素人だ。

修正なしでは済まないだろう。


登記が大切な作業であることはわかっているが、

苦労してそろえた戸籍謄本である。

無事に返ってくることを祈りつつ、法務局に預けて帰路に着く。


こうした手続きも、相続登記の義務化を妨げるのではないか。

我らの子孫のためにも、なるべく合理化を図って欲しいものである。