Tくんのことを書く前に,最近の出来事を記しておこう。

 

私には兄弟がいない。

したがって,先祖の残した土地や建物などは一人で相続しなければならない。

 

そこで必要になるのが「相続登記」という手続きである。

 

司法書士に頼めば,1件5万円弱でやってくれるのだが,ほかに登録免許税というのがかかる。

土地や建物ばかり残されて,流動資産に余裕のない私は,

なるべく安く済ませる方法がないかを模索することになるのである。

 

法務省のホームページを見てみると,来年の四月から相続登記が義務化されるとのこと。

個人でも簡単にオンラインで登記申請ができるソフトがあるというのだ。

早速インストールし,申請のマニュアルを読み始める。

 

ところがこれがいけない。

とても字が大きくて,読みやすいのだが,書いてある内容が難しくて膨大である。

そして,なんとか肝心のオンライン申請のところまで読むと,

「このあとは別のマニュアルで」ときた。

 

すると今度は膨大な量のマニュアルが出てくる。

画面の説明もあるにはあるのだが,細かすぎてよく見えないし,

専門的な用語がずらずらと並んでいるので,目が痛くなるし,頭もクラクラしてくる。

 

誤った申請をして時間をとられてはいけないので,

いちいちネットで用語を調べて,今度は調べる時間をとられてしまう。

 

結局,調べ始めてから申請書を送るまでに3週間を要したのであった。

 

しかし,こんなことで相続登記の義務化なんかできるのだろうか?

やっぱりここはプロの出番ですかね?

司法書士さんたち!来年は大忙しの一年になりそうですよ〜!