私が大学を受験したのは、1977年であったから、ほぼ半世紀前のことである。


校内暴力、少年の非行、荒れる学校を何とかしたい…というか

何とかできないだろうかと考えた末に、教育学部で教師の資格を取ることにしたのであった。


「うちにはお金がないから、現役で国立か、さもなければ働いてくれ」

と言われていた私は、まぁそこそこがんばって、なんとか受験期を迎えたのであった。


さて、どの国立大学にしようかな?


と、地元の国立大学の募集要項を取り寄せて見てみると、そこには目を疑う文字が並んでいたのである。


「色覚異常者は受験資格なし」