どうして色の名前が覚えられなかったのか?

その理由は小学校に入って最初の健康診断で明らかになった。


色覚異常である。


始めは軽い異常の「赤緑色弱」と言われていたが、

中学生のときに慶應病院で精密検査を受け、

正式に「第二色覚異常−緑色盲」とのお墨付きをいただいた。


どうも緑色を感じる器官がちゃんとはたらいていないらしい。

緑色が普通の人とはまるで違う色に見えている。

そのせいで赤色も変な色に感じるとか…。


(ここで口調が変わる)

でもね、私にとっては緑は緑なんですよ!

他の人にとっても緑は緑。

ぜんぜん違う色と言われても、はぁあ?って感じですよ!


ときどきテレビのテロップが赤と緑の組み合わせだと、

どっちがどっちかわからなくなりますが、

信号はちゃんと見えるし、

日常生活で困ることはなにもありませんよ!


しかし、この異常による差別が存在するとは思ってもみなかった。


少々時間軸を先に進め、この差別について寄り道をしようと思う。