これは別の日、私たちは大きな道路沿いを歩いていた。
大きいといっても自分のサイズが小さかったので
実際はそれほどではなかったかもしれないが。
こんな感じの道だったような気がする。
一台のトラックが私たちの脇を猛スピードで追い越し、
道なりに右に曲がって視界から消えていった。
すると、遠心力がかかったのだろう、
荷台から木箱らしきものが一つ転げ落ち、
道に落ちるとばらばらに砕けちった。
すると、破片の散らばる中、なにやら小さい点が10個ほど動いている。
近づいて見ると、そのひとつひとつの点は
なんと
毛蟹であった!
トラックはもうどこかへ行ってしまった。
他に通る車も人もいない。
母はこう言った
「いい、〇〇ちゃん。これは神様からのプレゼントよ。」
神様からのプレゼントなら受け取らねば不敬に当たる。
すべてのカニを拾い切って家に帰り、しばしカニ料理に舌鼓を打ったのであった。
しかし、その味を……覚えていないのである(>_<)!