GW明け,父が閉尿したと,老人ホームから連絡が来る。
どうしても家族の立ち合いが必要とのことで,今日の10時に病院に予約を入れてもらった。

9:40海浜幕張のみはま病院に到着。父とはほぼ2年ぶりの再会だ。
何と声をかけたらよいか,いろいろと聞かれたときの対応などを考えながら,この一週間を過ごしていた。

10:00タクシーにて父と看護師のMさんが到着する。
Mさんの介助がないとタクシーから降りられない姿を見て,改めて父の老いを感じる。

Mさんに挨拶するも、隣にたたずむ父の反応は弱い。
不機嫌そうに、「ここはなんだ」「うるさいな、おまえはなにをしているんだ」などとのたまう。

ときどき「変なやつがうろついているな!」といって息子の私を指差すが、それ以上の会話はなし。

ジョークのつもりだろうか…。
返事をしても会話にならないことはわかっているので,微笑で返しておく。

 

待ち時間,Mさんが「少し痛いことをするかもしれないけれどがんばってね!」

「終わったらおやつにしましょう」

小さく頷く父…まるで子供である。

11時ころ,やっと診察室に呼ばれ、エコー検査を受けることに。
最初はおとなしくしていたが、管から水を入れたあたりから急に怒り出す。
「気持ち悪い」「もういいっ!」といって起き上がってしまう。

ホームの往診の医師が電話で話していたが、まともに診察ができるかどうかがおぼつかない。…このことだ。
とりあえず2週間は管とバルーンをつけてすごして,2週間後に管を外し自力で排尿できるかどうかを試し,
もしだめなら,余生はバルーンとともに過ごすことになるとのこと。

手術はやめておいた方がいいと…同感である。

尿を取ってもらうために,介護料が1日7000円くらいかかる…。
自力で歩ける父は,介護度が上がらない。
前の猫が,亡くなる前に毎日点滴を受け,そのたびに6000円が消えていった日々を思い出した。