陽性が判明して,ちょうど一週間。

体温計は依然として37℃を前後している。


熱が下がってから72時間立たないと自宅療養は終わらない。

しかし、ネットで体調を報告しているだけで,

保健所からは何の連絡もない。


職場には17日の金曜日に復帰する手はずになっており,

これ以上療養を伸ばすことは難しい。


困ったことになったと思いながら,

体温計をじっと見つめてふと気がつく。


体温計の裏側に「脇の下専用」と書いてある。


うちの家系は体温計を口にくわえて計る。

外気に触れやすい脇の下より,舌下の方が正確であるというかんがえなのだ。


今使っている体温計は,今から15年以上前に,母が買ったものである。

最新の機械が好きな母は,温度計をケースから抜き差しするだけでスイッチが入り、1分以内に予測体温が計れるものを使っていたのである。


念のために型番からネットで調べると,まだ取扱説明書が残っていた。


見ると「口の中では正確に計れません」とあるではないか!


計り方が間違っていたのである。


慌てて脇の下で計ってみると,ちゃんと36℃台になっている。


もうとっくに,体温は正常値に戻っていたのだ。


抗原検査キットは, 明日に延ばし,

快気祝いに備えて,豚かたまり肉のマリネを作る。


就寝時体温,36.5℃