父は現在89歳。

87歳の2020年2月20日まで、紙の加工販売の会社に勤務を続けていた。


高校を卒業した18歳から、87歳まで4つの会社で勤務を続けた。
高度経済成長期を支えた、まさに仕事人間である。

2019年の年末、さすがに仕事の上でのトラブルが増加してきたのだろう。
それを気にして、そろそろリタイヤしたいと会社に伝えたところ、
医師の診断書を添えて、退職届を出すように言われた。


会社は以前から「死ぬまで働いてほしい」といっていたらしいが、

さすがにトラブル続きで辟易としていたのだろう。

勤めていたE商事の社長さんから、私に電話があったのはそのころである。


父は自分で行きつけの内科に行き、そこで長谷川式検査を受けた。
その結果、30点中11点という、非常に低いスコアが出たため、

内科から息子の私に連絡が入り、出向くことになった。


そこで、認知症がかなり進行しているから、専門医に診てもらうようにいわれる。


まず、千葉大の医学部附属病院に問い合わせたところ、混みあっていて、

診察は3月頃になるとか。
しかも、待ち時間だけで一日がつぶれる。
 

私には兄弟がいない。
そして、家内とは結婚当初から、自分の親は自分で面倒をみるという約束があった。
仕事のある私は時間をつくるのが難しいため、近くの脳神経内科を紹介してもらった。