フタエという女の子がいました。


土から生まれた彼女は大地の代弁者です。


ある日のこと。


暗がりのなか、フタエは船に問いかけました。


「あなたはこれ(人間の世界)をみて、いったい何を(人間に)思っているの?」と。


船は沈黙したままでしたが、フタエには何を思っているのかは分かりました。


『生まれたときの素直さから離れることを成長とした人間。なんどお前たち(人間)はそれで失敗を繰り返した? 私の身体(肉体)と息(命)で、何度目の後悔だ?』


静かな嘆きは、人間への落胆を感じさせます。


『さあ、これから何処へこの船は向かうのだろう。しかし、この海原が必ず凪いでいるとは限らないのにな』


フタエは知っていました。


船は船であるがために、操舵者しだいで行末が決まることに。


ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ



これは私が中学生だった時に頭に浮かんだ物語。


私が作り上げたのではなく、私が内面世界で観たお話し。


人は亡くなる時、肉体が命があって駆動していたことをこれでもかと自覚します。


そして、そして軌跡こそ奇跡だったと泣くのです。


産まれた時の赤子のように。


今のこの災禍も人類の何度目かの後悔に含まれるでしょう。