度々、患者さんから自律神経を自分で整えるには普段どんなことを意識するといいですか?という質問を受けることがあります。

 

自律神経というのは本来、その働きを意識的にコントロールすることは出来ない神経ですが、自律神経の働きに乱れが起こる原因には過度のストレスだったり、生活リズム(起床就寝時間、食事の時間など)の乱れ、気象や生活環境の急激な変化などが挙げられます。

なのでこれらの原因を見直したり、対策を取ることも大切になってきます。

 

自律神経を整えるために行うといい一番簡単な方法は「呼吸」です。

普段無意識にしている呼吸も実は自律神経との関わりが大きいのです。緊張していたり、何かに集中していたりすると呼吸が浅くなっていることありますよね。息を止めていたかも!なんて思うくらいのことも。そんな時こそ、意識的にゆっくり息を吐いて、ゆっくり息を吸うということを3~5回ほどすると、体の余計な力が抜けてリラックス出来ます。そうすると自律神経の過度の緊張も緩みやすくなります。

 

ちょうど2年前に「ため息で幸せは逃げない」というブログ記事を書いていて、ため息と自律神経の関わりについて載せています。

以下、その内容を再度掲載するので、ぜひ読んでみて下さい。

 

「ため息で幸せは逃げない」

疲れているときや、ストレスが溜まっている時など、ついついため息が出てしまいませんか?周りからも、ため息ばかりついていると、幸せが逃げるよとか言われたりして、おちおちため息もつけません。ただ、ため息が出るときは、身体が緊張しっぱなしで疲れたから、そろそろ休ませようとしているのです。

 

自分の身体を無意識のうちに調整してくれる自律神経。この自律神経は2種類あり、一つは交感神経、もう一つは副交感神経です。このブログでも何度か触れたと思うので詳述しませんが、交感神経は興奮を、副交感神経はリラックスをと考えていただくとわかりやすいかもしれません。

 

なぜ、ため息の話で自律神経が出てきたかというと、呼吸と自律神経は密接に関係しています。自律神経は呼吸でも影響を受け、吸っている時は交感神経、吐くときは副交感神経が優位になります。ここでお判りかもしれませんが、そう、ため息は息を吐く動作、つまり副交感神経を優位にさせるのです。ということは、ため息をつくことで身体をリラックスさせようとしているということなのです。

 

過度の緊張状態をいつまでも続けると、身体に大きな負担になります。この緊張状態を緩めるべく、ついため息が出てしまうのです。

ため息が出た時は、「私緊張しっぱなしだったんだな」と思い、身体の為にも少し休んであげるといいでしょう。すぐに休めない時も、ため息を我慢せず、出したいだけ出して身体をリラックスさせてあげるといいですね。

 

ただ、周りに人がいるところであまりため息ばかりついていると、不快に思う人もいるかもしれないので、人のいないところで思いっきりため息をついてみてください!

 

ため息で幸せは逃げません!!

 

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