3月になるとだんだんと春らしい暖かい気候になってきます。冬の寒さが和らぎ、気温が上昇してくるとエネルギーである「気」の動きも活発に流動的になりやすくなります。
自然現象でいえば、凍っていた水や雪が溶けて川などの水量が増え流れが急になったり、冬眠していた動物が活動を始めたり、草木の枝葉が芽吹いてきたりします。
冬が「静」であるのに対して春から夏にかけては「動」の時期。特に春は静から動への変化の時なので、この変化がスムーズにいかないと体にさまざまな不調が現れてきます。
中医学では春は五臓の中で「肝」に属する季節です。
現代医学での肝臓の働きとは少し違い、中医学での「肝」は血の貯蔵、目や筋腱を養い、情緒のコントロールをしています。肝の働きを妨げるような生活を送っていると、エネルギーである気の巡りが滞りやすくなり、不調が出てきます。
◆肝の異常により見られる主な症状
・情緒不安定(イライラ、鬱々したり、悶々とする)
・頭痛、めまい
・目の疲れ、充血
・喉の痛み、不快感
・不眠(目覚めやすい)
・バリア機能の低下(風邪、花粉アレルギー)
・筋肉の痛みや凝り
・胃酸の上がり
・ガスが溜まりやすい
・冷えのぼせ
春の養生法
◆肝の働きを円滑にするために気を付けること
・ストレスを発散する
・深呼吸をする
・早起きを心掛ける
・心も行動もそして服装もゆったりと
・伸びやストレッチで内から外へ
・目を酷使しすぎない
・熱性の食品を控える
(しょうが、にんにく、香辛料、ねぎ類、アルコールなど)
春は気を張って頑張りすぎずに、ゆる~く過ごすことが大切です。
気になる不調があれば当院へお越しください。
渋谷・表参道 心地よいはりとお灸