東洋医学の病因論について
これまでに大きく分けて3つあるうちの
外因:気象現象によるもの
内因:精神活動によるもの
についてお伝えしました
今回は残るもう1つの病因である
不内外因についてです
不内外因とは、外因にも内因にも当てはまらない病因で
暴飲暴食・過重労働による疲労・房事の不摂生・外傷などがあり、
これらは日常生活上の問題です。
飲食:食べ過ぎや飲み過ぎは東洋医学でいう
脾胃の消化吸収の機能を低下させ、
脾胃の病の原因となります。
生ものの摂りすぎや五味の偏食も影響を与えますので、
日頃の食生活もバランスが大切です
疲労:過重労働による疲労は、脾気を損傷し、気力を減退させ、
気虚を引き起こします。
気はカラダにとって生命活動を行なうためのエネルギーとでもいうべきもの
気が減ることで寝ても疲れが取れにくい、だるいなどの症状が出るんですね。
3回に分けて東洋医学の病因論について簡単に書きましたが、
なんとなくカラダの調子が悪くなったり、病になる原因について
東洋医学での見方を知って頂けたでしょうか
人は造り出された物ではなく、
いわば植物や他の動物と同じように自然の中から生まれたもの。
植物が環境が悪いと枯れてしまい、環境が良いとキレイに育つのと同じで、
人も身の回りの環境や状況に影響を受け、無意識に対応しながら
カラダを良好な状態に保っているんです
対応しきれなくなった時に何かしらの症状として認識するようになるのですが、
カラダが対応しきれなくなる前に、日頃からカラダをケアしてあげることが
とても大切です
ケアの方法はいろいろあると思いますが、鍼灸も治療というだけでなく
身体のメンテナンスとして、もっと気軽に利用して頂けたらと
思っています