東洋医学、鍼灸の話の中に必ずと言っていいほど登場する
「ツボ」と言う言葉。
「ツボ」と聞くとそこを押したり揉んだりすると良い
っていう場所のことでしょ!?っという、
なんとなく曖昧な捉え方だと思います。
実際、「ツボ」って何なの!?
どういうものとして鍼灸師は捉えて治療しているの?
って思ったことありませんか
最近は簡単にわかる東洋医学の本などがたくさん出版されているので、
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、ご説明します。
一般的にツボと呼ばれているものは私たち鍼灸師は学生の頃に
「ツボ=経穴(けいけつ)」
と教わります。
経穴とは、身体の変化による反応が周囲の部分と比べて著名に現れるところ。
つまり、経穴とは反応点
新石器時代の人々が人体の特定の部位に治療する作用が
あることを知るようになったのが経穴発見の最初の過程だそうです。
私たちが生きているということは肉体そのものが生きているわけで、
その肉体の変化による反応点である経穴も、
もちろん生きています
そのため、経穴=ツボもいつも一定の場所にあるわけではなく
ある範囲で少しずつ変わるんです。
身体に多数存在する経穴を結んでいくとできる一連の流れが
経絡と言われるエネルギーの道筋なのです。
鍼灸師は常に治療する時にその人の身体の反応点である
経穴=ツボの位置を見極め、関連する経絡上にある他の経穴と
組み合わせて治療をしていきます。
症状がある局所に限らず、全身を診て治療するというのには、
反応点である経穴と経穴を結ぶ経絡という道筋の流れが
足の先から頭のてっぺんまで全身を巡っているからというのもひとつの理由です。
足三里や三陰交などのツボは有名ですが、押したり揉んだりする時にちょっと周りも触ってみて他と感覚が違うところが無いか探ってみてください自分の身体に新たな発見があるかもしれませんよ
プラマ鍼灸治療院