「みなさんを見てたらね、白髪染をやめて、いろんな色に挑戦してみたくなりまして。えぇ方法あったら教えてください。」
昼休み、若い職員さんたちに云うてみました。
「ぷくぷくさん、染めてるんですか？」
染めているというか、黒くなるシャンプーを使ってるんです。1年半ほど使ってます。
↑これはほんま白髪が黒くなります。
手にも黒いんがつかないですし、お風呂場も汚れにくいです。
私は白髪が多いので、真っ黒にはなりません。けど自然な感じの茶色になってると思うんです。
だけど、デイサービスの若い職員さんがいろんな色を楽しんでるのに刺激されて、冒険したくなったんです。６０過ぎたおばちゃんがこんなこと言うの変やろか？
「年は関係ないですよ。思いっきり変身してほしいです〜。」
「ぷくぷくさん、まずは脱色しましょうよ。」
「黒染めしてると、ブリーチしても一度には、金髪にはならないけど、脱色を重ねていくと、白髪も目立たないてすよ。」
「明るい色も似合いますよ、きっと！」
「脱色してから、染めるときれいに染まりますよ。」
だけど一つ、心配なことがあるんです。
と、主任やみなさんに相談しました。
「私は、障がい者デイサービスだけではなく高齢者の訪問ヘルパーも兼務してます。火曜日にオムツ交換に伺ってる山口さん（仮名）の反応が心配です。実は、他社の若いヘルパーさんをボロカスに言わはるんです。他社のヘルパーさんを変な髪の色した◯商売のあばずれやと、ひどい言葉で言わはるんです。私が脱色したら山口さんからクレームが来ませんでしょうか？」
「高齢者さんが、全員、毛染めを否定はしてへんですよ。えっと、北川景子さんの旦那さんのDAIGOさんのおじいさんの竹下元総理は、青い髪のDAIGOさんと写真撮ってますもん。二十年以上も前に、ですよ。」
「孫とおじいさんと笑顔のツーショット、ええですよね。」「すげぇ！あの時代に青い髪も珍しいけど総理大臣が良く許したね。すげぇ！」「ほんまやぁ。この写真みたら、一般庶民の私も、脱色してええかな？て思ってしまうわ。」「髪の色でヘルパーを決めつけるなら、山口さんを断りましょう。髪が赤でも青でも、その人の人格には何ら関係ないです。ぷくぷくさんが一生懸命してるオムツ交換やお風呂介助してること、と、髪の色は全く関係ないですよ。」
「そんなことを今どき言うのも、どうかと思います。気にすること無いですよ。」
「私たち、訪問ヘルパーは、ご利用者さんのために誠心誠意、ケアしてます。サービスを提供するのが仕事です。そのヘルパーの肌の色や髪の色、年齢、性別とかも、関係ないんです。」
「ヘルパーの人柄ではなく、髪の色が気に入らん、なら、お断りします。全てはその人の人となりやと思うので。だから、ぷくぷくさん、金髪でも、シルバーでも、真っ赤でも、してくださいな。」
「ありがとうございます。脱色してみます。」
みなさんの応援受けて、先週、脱色しました。
みなさんに勧められたんは、これ。
２０分置いて洗い流して見ました。
これでしばらくして、再び、脱色していくと、やがて金髪になるので、それから、グレーやとか、ピンクやとか、染めるとええそうです。
人生初の大冒険、ドキドキしました。
息子の反応は、なかったです。
ふ～ん、ええやん、でした。
そして、山口さん。
覚悟して、ケアに入ったんですが、拍子抜けするほど無反応でした。良かった！
案ずるより産むが易し、の、脱色でした。
それより、山口さん、ここ何日かの季節外れの暑さにも関わらず、暖房を三十度に設定してる！しかも電気毛布強にしてる！
そっちのほうが大問題。電気毛布を押入れに片付けて、エアコンのリモコンを仏壇の引き出しに隠しました。そして、水を勧めても飲んでくれないので、味噌汁を飲んでいただきました。
倒れてなくて、良かった！
見かけより人柄、人となりが、大切と、
いうてくれる会社に所属できてて、ありがたいです。
明日も目一杯働きます。
