今月新規契約したサトウさん、ですが、一度の訪問でケア終了となりました。
介護事業所の方からお断りしました。

その理由は。
非常に細かい指示と、
ヘルパーにご利用者様を会わせてくれないこと。生存確認のためにも、ご利用者様御本人に会えないケアはありえません。

サトウさん(仮名)は兄妹お二人暮らし。お兄様のサトウ一郎さん(仮名)90才は要介護4。妹のサトウ花子さん(仮名)84才がお兄様の介護をしています。
要介護4のお兄様、要介護1の花子さんのケアは、買い物です。お一人様45分の買い物、計90分のケアです。
真顔「兄は私が世話してるから、買い物以外のケアは不要!」
とオムツ交換や入浴等のケアマネージャーの提案を断ってるそうです。今迄三軒の介護事業所に断られたそうです。
私がお勤めしてる事業所もお断りしました。

買い物が半端ないんです。


↑これが一回目の買い物でした。

買い方、詰め方にもサトウさんのこだわりがありました。
まず、サービスカウンターに行き、電話注文したパンを受け取り、
スーパーの袋に、焼きそばとお好み焼きを入れる。その時、匂いや汁がこぼれぬよう、サッカー台においてる無料の袋で一つ一つ包み、テープでとめる。
その上に、


巻きずしを一本ずつ袋にいれて、重ねる。


袋の手前側に、納豆2種、6pチーズはお好み焼きの外側に縦にいれる。

↑この上におにぎりを入れて、無料のお箸10本と無料の寿司売り場においてるガリの小袋8個、をサッカー台横にある無料の袋に入れてから、乗せる。そして、スーパーの袋をテープでとめる。
もう一つの袋にパンを入れて、一回目は終了。
パンも大量だと重いです。が、歩いてスーパーに行けと言うのがしんどいです。

真顔「一方通行と信号が多いから、を、理由に(以前の)ヘルパーが帰って来るのが遅い!」
と言うのが理由でした。
一回目、その団地のお部屋に戻ったら、
真顔「早くドアを閉める!虫が入るでしょう?」
狭い団地の玄関です。買って来た商品をお渡しするんも大変です。

サトウさんのご立腹は続きます。
真顔「テープの止め方がわるい!もっときっちり留めて!」

初対面の人に、そんだけ、怒鳴れるもんやなあと、文句の止まらない口元を見てました。

↑これがその日の2回目の買い物でした。
ドラッグストアに行き、購入しましたが、
殆どのお菓子が無いので主任に電話しました。主任からサトウさんに電話してもらいましたが、電話に出ません。
仕方無いので、洗剤とティッシュを買って、戻りました。
真顔「ドラッグストアでは洗剤とティッシュだけよ!お菓子は、◯◯スーパーでしょう!今までのヘルパーはみんなそうしてたわよ。あなた!何考えてるのよ。」
ニコニコ「ですから、確認のため、主任からお電話したのです。3度かけても、おでにならなかったんです。なので、一度帰ってきたんです。」
真顔「電話なんて鳴ってないわよ!」
後で聞いた話では、バイブにしてたらしい。(知らんがな。)
すったもんだの文句を背中にあびながら、一回目のスーパーに再び行き、で、パックごはんとお菓子を買いました。
そない、怒らんでも、と、思うけど。うち、謝ることしてないわ。


まずサトウのごはんコシヒカリ200グラムを5個入りをスーパーの袋の底に並べる。
その上にお菓子を乗せるが、縦に入れては行けない。横に寝かせること。
おかきの硬いのをごはんの上に、その上にビスケット等細かい指示がありました。
で、持って帰ったら、
真顔「ポテトチップスが一番上になって無い!」とまたまたご立腹でした。
真顔「あなたが出入りするから、虫が入る!」
とか、あれやこれや。
ニコニコ「2回目のケアは、お兄様のケアですので、お顔だけ拝見させてください。」
真顔「兄は病気なので会えません。」
の一点張りでした。
主任に電話して、その旨伝えました。
実際にお顔ご見れないケアはできませんので、合わせてくださいと、主任も伝えましたが、頑なに拒否でした。
仕方無いので、退出しましたが、御本人に会えないケアは、ありえません。絶対あきません。

ニコニコ「ぷくぷくさん、サトウさんは今日でお断りします。今からケアマネに連絡します。来週から入らなくて良いです。ほんま、お疲れ様です。こんなややこしい人だと思わず、契約して、すいませんでした。」
ニコニコ「いいえ、お気になさらずです。来週から入らなくて良いので、ホッとしました。」

退出時、サトウさんは私に言いました。
真顔「あなた!買い物ぐらいちゃんとしなさいよ!よく、ヘルパーやれてるわね。」
曲がった背中、痩せこけた身体で、目を釣り上げてそない怒鳴らんでもええのに。

ニコニコ「今後のことは主任から連絡します。」
さらに、サトウさんは、こう言いました。
真顔「あなた、この街のこと、知らないの?」
ニコニコ「はい、その駅前のスーパーは知らんのです。」(だってバイク停めにくいし、一方通行多いんやもん。)
真顔「◯◯スーパーを知らんなんて、いつも、どこで買い物してるのよ!」

なんか、なんか、その妙に無理して東京弁を使うことや、いや、ヘルパーをしたにみてる、その、言い方がむかついたんで。

ニコニコ「イカリスーパーが好きです。あ、サトウさん、あそこなら、店員さんが袋詰めしてくれますよ。」
って、にっこり笑って言うといた。
真顔「イカリ?聞いたことも無いわ!」
ニコニコ「そうですか?では、失礼します。」

ニコニコ「イカリを知らへんってなあ。ま、どうでもええわ。もう、二度と来ないわよん。」と、心でつぶやき、退出しました。

次のケアに向かうとき、思いっきりうたったんは、山口百恵さんの横須賀ストーリー。
♪これっきりこれっきりもう、これっきりですよ~♪


サトウさん、あなたのご希望にどのヘルパーも、全ては、添えないです。なぜなら、私たちは、あなたでは無いからです。
いちごの上に牛乳を置くヘルパーはおらんですよ。
だけど、せんべいが上でもしたでもよろしいやん?商品が壊れてないなら、入れ方は、そこまでこだわらんでもええのでは?
それが許されへんなら、ご自身で買いに行くしか無いですよね。
配達してくれるスーパーの袋詰めが気に入らんから、ヘルパーに頼む、言うんも、どうやろな。これが訪問介護かな?違う気がする。

サトウさん、お気の毒な人でした。




百恵ちゃん歌ってスッキリしたら、
藤の花も十二単もきれいでした。