ご利用者さんのお薬をいただきに行った薬局の待合室は混み合ってました。
ひときわ大きな声で話す年配の御婦人のお三人がいてました。
「うちのヘルパーは、役にたたんわ!掃除が下手や。」
「うちのヘルパーは、年はとってるくせに、料理が下手で。食べれたもんちゃうわ。」
「わたしんとこなんて、買い物して、掃除と洗濯だけやん。それやのに掃除もようせんの。」
「掃除なんてなあ、アホでもできるんやで。アホ以下やで。」
えげつない、というか、凄まじい会話でした。
聞きたくなくても聞こえてくる3人さんの声を聞きながら、昔のことを思い出しました。
私がヘルパーになりたての15年程前は、
今で言うパワハラ発言も 時々ありました。
「うちで三年、修行したら、どこでも女中奉公にいけるで。」
「あんたも学校を出てたら、こんな仕事せんでも良かったのに」
「若いヘルパーはおらんのか?オバハンはいらんねん!」
とか、ま、いろんなこと、言われましたわ。
でも、時代が変わり、令和になり。ご利用者さんのパワハラ発言は 無くなったと思ってたんですけどね。
そのお三人さんに、思いました。
自分の足で、病院に来れる。
そして、顔見知りの人と、好きなことが言える。(それが例え悪口でも。)
それは、しあわせなことですよ。
亡き母もそうでしたが、ほんまに、痛いお人、しんどいお人は、一人で病院に来ることすらできないのですから。
夕方で混み合ってる薬局の椅子を占領して、長々とおしゃべりできることも、あなた方がご自分の足で歩けるから、こそ、ですよ。
訪問ヘルパーは、生活介護として、清掃を行います。それは清潔保持の為の清掃です。掃除機のかけ方一つにしても、十人十色。全てお気に召すようにはできません。なぜなら、あなたでは無いからです。
調理もそうです。ヘルパーは、調理師でもないし、有名シェフでもないのです。
お三人さん、お身体が動くなら、ヘルパーと共に掃除や調理されたらいかがですか?
ご一緒にできたら、その方その方の清掃のポイントや、料理の味付けのお好み等もヘルパーに伝わりやすいです。
なんてことを思ってしまいました。
さて、今日も、ご利用者さんに笑顔をお届けしましょう。
国は、訪問介護には、報酬引下げしました。コロナ以降、介護業界で、倒産もあります。近所の訪問介護事業所も今月末でやめるんでずつて。
いつ、どうなるかわからんからこそ、せやからこそ、今、できる精一杯の介護したいです。
本当にヘルパーを必要としてはるお人に精一杯お努めしたいです。
木瓜の花も今年は早いです。
花は咲くのは早いけど、今日も寒いなぁ。
早くあったかくなってほしいな。