こんばんは。ご訪問ありがとうございます、ぷくままです。

タクシー会社は仕事でございます


さっき仕事あがった私ですが、今回のお電話のほとんどが

ご予約をキャンセルするための電話か、

明日朝の予約ができないかを問い合わせる電話のどちらかでした


台風10号

九州はもともと『台風銀座』なんで、台風には子供の頃から慣れっこ


どちらかというと福岡県民は普通の大雨のほうがタチが悪い、と話します


九州に台風が来ても東側の宮崎や大分をなぞって東へそれていくか、

西側の長崎をなぞって北上してしまうか、のどちらかが多いので、本当の直撃が少ないのです

用心のために学校や会社が休みになっても、特段荒れた天気にならずに終わるので『(台風が)来る来る詐欺』と言うこともあります


しかし今回は超ノロノロ、『迷走台風』

どうなるかわかりません

今日の昼間から明日の午後3時まで、時間指定のご予約配車は受付禁止となっています


「明日の朝の予約はできますか?」

全てお断りのご説明をするしかありませんでした


かかってくるお電話の大半が一見さん

タクシー会社はある程度、持ち場(営業範囲)があるのですが、全くのエリア外だったり、他社さんに断られて片っ端からお電話しまくっての、ウチの会社にかけてくる感じでした


これまでの感覚から、「まあ、大したことないと思うんですけどねー」とお客様に話す社員さんもいましたが、


昨日の17時に島原市あたりにいた台風の中心が、


7時間もかけて、有明海の、それも一番狭いところを横断しただけよ?

「ジョギングするようなスピード、」とアナウンサーは表現していましたが

配車室では私が「トライアスロンやオープンウォータースイミングの選手が泳いで渡るほうが、たぶん速いよ?これ、やっぱり明日の午後になっても予約受付は無理でしょ」と言うと「そうやねえ」


明日のお昼前の雨量も、まだまだこれだけ降る予想



タクシーつかまえるの、絶望的です


「なんとかのらないの?」

「なんとしてもタクシーつかまえて出てこい。と言われてるんです」

「予約できなくても、その時電話して空車があれば来てもらえますか?」

空車あればいいんですけどねー


たぶん、相当厳しいです

飛行機も新幹線もJR在来線も地下鉄も西鉄バスも早めに計画運休してますから、

タクシー乗ったところで目的地が稼働してないでしょ?と思うのですが。


看護師さん友達は、すでに木曜日夜から職場に泊まり込みだと言ってました


こういう時感じるのは、お客様の

『タクシー🟰モノ』という、感覚。

モノではなくて、ヒト、です


なんとかしろ、と ごねる人に


「あの、まずは運転手さんが無事に出勤できるか、が問題なんですよ。何人出てこれるかによって稼働台数が決まりますから、その時の天候や道路状況によります。台風10号がなかなか進まないので、ホントに予測が立てられなくて、受付を停止している次第です」


すると、

「そうやね、運転手さんが出て来れんかったら仕方ないもんね」

自分も運転手さんのことも心配しよったとよ、ととってつけた発言


あれだけゴネよったくせに、今の今まで頭のすみにも想像しとらんやったろーもん!と内心思いながら聞いてます


それにしても、

これだけほかの交通機関が止まって身動き取れないというのに、それでも予定強行をお客様に強いる人、会社って、どういう事なんでしょう?


お客様がタクシー会社に電話して何とかしようとするのは、こちらから見ると『無理難題』なのですが


お客様自身がすきで無理難題を言ってるのではなく、『言わされてる』状況のほうが問題ではないかと、思いました


日本人は世界でも最も睡眠時間が少ないそうです


時間厳守、約束厳守

素晴らしい国民性ですが

物質的合理的過ぎて、もう少し寛容に物事やれないものなのかなあと思いました


台風の進路にあたる皆さんもご無理なく、ご安全にお過ごしください。