こんにちは。ご訪問ありがとうございます、ぷくままです。


タクシー配車の仕事をしていて、あるあるな話を数回にわけてご紹介します


タクシーを日常的にご利用いただいてるお客様の大半が、高齢者の方

息子さん娘さんや、配偶者の方が一緒に生活されてるご家庭なら、お客様の異変に気づくのは早いと思いますが


一人暮らしの高齢者の方が認知症になられると、ご近所さんよりもタクシー会社のほうが早く気がつくことが実は多いのです


まずはこちらのケース


お電話ありがとうございます、○○タクシーです


ああ、○○タクシーさん?Aやけど。


Aさまこんにちは。いつもありがとうございます。


今からねぇ、ウチに来てくれん?


かしこまりました、近くにおりますので、5分くらいで行けそうですよ。


わかったわかった、すぐ出られるごとしとこう。


ありがとうございます、よろしくお願いいたします。



今度はA様宅に到着した運転手さんからの無線


123(号車)です〜


123、どうぞ。現着(現地到着)ですか?


お客様インターホン押して出てこられたんですけど、呼んどらんって、おっしゃってますよ?


いや、先ほど年配の男性の方からお電話あって、自宅に、ということでしたけど?ご家族の方が出てこられたんですかね?


年配の男性でしたよ?車やら、呼んどらんって怒ってましたけど?そっちがミスったんじゃないですか?


いやいや、通話記録も録音されてますし、間違いないんですけどね〜。わかりました、123すみません、キャンセルしますのでそこから離れてください、すみません。



これが何度も起きる



さすがに運転手さんの間でも噂になってきて

配車室のミスではなさそうだと理解してもらえる頃、こちらでも上司の話し合いがあり、データに要注意の印と、「認知症の疑いあり」と表示されるわけです


どこかに出かけようとして電話した

電話を切ってから、出かけようとしたことを忘れた

タクシーがやってきた

「そんなもん、知らん」「おたくが勝手に来たんやろ」


家の中に戻ると、

この一連の流れをまた忘れて、出かけようとタクシー会社に電話をする・・・


振り回されるほうは大変です


変な疑いをかけられ

仕事の質を疑われ

配車係と運転手さんが迷惑し

そこに費やした燃料と時間は戻って来ない


ご本人が好きで病気になったのではない

だけど、誰も気づかない限りこの災難は続くわけです


生身の体

誰にでも可能性はある


周囲のサポート必要です

でもその手も足りない、しくみも足りない

悩ましい話です