こんにちは。ご訪問ありがとうございます、ぷくままです。


今日は少し前に書いた話のシリーズ


2024年問題

働き方改革


運輸業界はホント大きな影響を受けています


うちのタクシー会社では

運転手さん達も、事務局も、私達配車室でも

勤務体制を二年前から少しずつ変えていました

なので、4月になって急に働ける時間が大幅に減るわけではありません


ただ、AIにとって代われる部分はいずれ変わっていくようです


配車室と運転手さんの無線のやり取りがなくなり

お客様からの配車依頼のお電話は受付窓口がなくなり

全てがアプリからの自動配車


一見

効率よくなるように見えますがその逆です


理由はいくつかあります

ひとつはアプリの不正確さ


タクシーの配車アプリ、たくさんありますし

うちのタクシーも入ってますが

お客様の近くまで来てるのにたどり着けないケースが多々あります


原因はタクシー会社ではなく

お客様のスマホのGPS機能のレベルによるもの


どのスマホも位置情報には若干の誤差があります

建物の中にいてタクシー呼ぶと、その建物の東西南北のどこに車をつけたらいいか判断できない


周辺が高層の建物が多いと電波は何度も跳ね返って位置情報はずれていく


アプリが示した住所に行ったのに、お客様いなくて配車室からお電話すると

『そんなところで呼んでません』

正確な番地を聞くと通りが一本ずれている

皆さんタクシーが悪いように言われます


悪いのは位置情報

迎えに行ったタクシーの運転手さんをなじるのはやめてほしい

電話窓口がなくなったら、タクシーもお客様もいつまでも会えない


そして代表的な理由がもうひとつ


タクシーの主なお客様は高齢者であるということ


つまり、アプリを使いこなせない

家の電話しか持っていない

出先ではお店の人に頼んで電話をかけてタクシー呼んでもらったり、公衆電話から呼ばれたりする人達が、システムから置いていかれる、ということです


ただでさえ、

『ただいまお電話が混み合っております、このまましばらくお待ちください』の音声ガイダンスに向かって「うちまで来てー!」と言いながら電話を一方的に切ってしまう高齢のお客様


どうやって車を呼んだらいいの?

最大のシェアを手放すことになりますよね


実際、すでに全面的にアプリによる自動配車に変えたタクシー会社もありますが

業績が半分になってるそうです


暇な時間帯は特に電話窓口からの無線配車が運転手さんの売上の助けになる

タクシー呼びたいお客様と車とがキチンと繋がらなくなる


どこもいいことないんですよね


コロナ禍の時

飲食業界は休業補償ありました

運輸業界はありませんでした

それぞれの会社でやりくりして社員の生活を補償してきました


離職者も多かった


世の中の動きがもどってきても運転手さんは帰ってこない


早く自分の車をつかまえるために生まれたのが配車アプリ


アプリが発達しても

運転手さんがいなかったら意味がない


車が足りないことを恫喝したり、説明してる間に電話を切られる器の小さい方もたくさんいるので、そんな人の電話を受けて毎回毎日嫌な思いをしてるくらいなら、アプリで全部やってくれ!と思う気持ちもありますが


とにかく

悪循環この上なしです


いずれうちの職場もその波が来るのでしょうけれど

ベストなやり方がないものか、悩ましいところです