2020尾道への旅 その11 ∼『あの、夏の日』ロケ地・小川邸と摩訶衍寺∼ | 京都はんなりロマンチカ

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日々の出来事色々・・・

 

新尾道駅から御調町(みつぎちょう)まで約20キロ

北に向かって車を走らせます

 

天候に恵まれない一日でしたが

車での移動中は何度も雨が降ったのに

ロケ地の写真を撮るために車を出ると

不思議なくらい、その間は雨が止むという連続の一日でした

 

御調町小川家

 

『あの、夏の日 とんでろじいちゃん』の映画の中で

おじいちゃんの家として登場した

もう一軒の家です

 

おじいちゃんといえば『おのみち文学の館』(福井邸

そっちの方は2017年に行ってきました下矢印

 

今回目指すのは、内部の撮影が行われたという

御調町小川家です

 

この家についての詳細は、どこを探しても書かれておらず

大林監督のこの本の中で

外部は福井邸、内部は小川邸と書かれているだけでした

 

そこで、前回のブログで『転校生』のロケ地を教えてくれた方に

再度連絡を取ると、すぐに動いてくれて早速有力情報をゲット

 

あとは裏付けを取るために

御調町の支所や尾道市の役所に電話で問い合わせてみたら

散々親身になって調べて下さって

現在は空き家になっている小川家の持ち主さんに連絡までして

住所を教える許可を取ってくださいました

 

撮影は確かにこの家で行われていたのです

ただ、映画のシーンに出てくる部屋の調度品等は

全てセットで持ち込みだったらしく

場所を貸しただけという形だったみたいです

 

尾道市文化遺産 御調町小川邸に到着しました

 

到着した途端、雨が降りだしました

 

ここです

 

本当に素敵だった、おじいちゃんの部屋

 

壁には不思議な肖像画

 

古い尾道のモノクロ写真も飾られていました

まだ汽車が走っていた頃の写真です

 

おじいちゃんがボケたと聞いて

夏休みの間おじいちゃんの監視を兼ねて

尾道の祖父母の家に、両親によって送り込まれてきた由太

 

おじいちゃんと、由太と、子供時代のおじいちゃんと

3人の不思議な夏休みが始まります

 

庭に見える門、由太の後ろに見える庭の木

奥の土塀の上の瓦

 

車の中から見えるこの部分と全部一致してます

 

近くまで行こうと車を止めてもらって外に出ると

『関係者以外進入禁止』の札の掛かったロープが張ってありました

 

もう空き家になってるって聞いてたし

外側から見るだけだからこのまま突っ切って

坂の上までは行こうかなって思ったけど

 

今日一日、不道明岩王も、向島で回った4つの浜も

ネコノテパンも、弓場邸も、栗原川も

歩いてる時は全部雨止んだのにくもり

 

ここに来て車を下りた瞬間

スコールのような雨が降ってきたんです

雨雨雨雨雨

 

 

これはもう

これ以上行くなって意味でしょう・・・

 

Uターンする為に

ちょっと進んだところにあった空き地に車で入ったら

小川家のお墓がありました

 

入るのやめて正解

察したわ

 

この部屋がある場所まで来れただけで十分

ありがとうございましたお願いって、心の中で呟く

 

 

 

御調町から、今度は原田町梶山田の

山の上を目指します

 

途中から細い一本道

竹が薙倒されてるところを無理矢理通って

土砂崩れ工事真っ最中のところを車両移動してもらいながら

 

ようやく到着したのは

曹洞宗 摩訶衍寺(まかえんじ)

 

車じゃないと絶対辿り着けない場所なので

大林監督のファンでもないのに

ここまで連れてきてくれた友達には、ほんとに感謝

 

このお寺は、みかりの自宅として登場しました

海の家で氷白玉を食べたあと、自転車で家に帰ってくるシーンなので

自転車の籠に潮干狩りでとったアサリが一瞬見えます

 

急な石段を自転車持ち上げて登るのはだいぶキツそう

 

 

 

これが実際撮ってきた写真で

 

こっちが映画のシーン

映画の中では『長恵寺』です

 

ホラタコの多吉に行く手を阻まれる

少年時代のおじいちゃん(賢司郎)

 

突っ切って、お玉ちゃんに会いに行きます

 

その後を追う由太

 

石段には手摺りが付けられて

両サイドの植え込みも綺麗に手入れされてました

 

階段上から

 

同じ場所

 

山門の横

 

 

 

肺結核で秘密の隠し部屋に閉じ込められてるお玉ちゃんに

どうしても会いたい賢司郎

 

人間界を見守る六地蔵

 

本堂

 

映画内で本堂として登場するこの場所は

尾道の山手にある天寧寺です

 

小指の無い弥勒様

 

この階段もグーグルビュー見てたら天寧寺っぽい

 

月形の窓のある部屋が隠し部屋で

 

お玉ちゃんが隔離されてた部屋

 

秋まで生きる!と約束してくれたお玉ちゃん(宮崎あおい)ですが

由太とおじいちゃんが迷い込んだその夏に

陽炎のように儚い一生を終えてしまうのでした

 

 

 

お玉ちゃんが死んだのは自分のせいだと

ずっと気に病んだまま、年を取ってしまったおじいちゃん

 

由太のおかげで、止まったまんまだった

あの夏の日から

やっと抜け出すことができました

 

晴れていれば、あの山の向こうに四国が見えるそうです

 

 

 

ものすごく遠く感じたけど

来れて良かった

 

摩訶衍寺ホームページ

 

原田町梶山田ではこんなシーンの撮影も行われました

 

ここも場所は既に調べてあるので

いつか晴れた日に歩いてみたい

 

この頃とだいぶ風景変わってるんだろうな

 

 

 

 

 

次は再び尾道駅周辺に戻って

コモンでワッフル食べます

 

 

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『その10』右矢印

 

左矢印『その12』