京都には面白変わった地名の町がいくつもあります
轆轤町(ろくろちょう)・血洗町(ちあらいちょう)・雲母坂(きららざか)等々
京都の人はよく耳にする町名だと思いますが・・・
油小路通と西洞院通りの真ん中にある『東中筋通り』は
かつて『天使突抜通』と呼ばれていました
北は仏光寺から、南は七条通りまで作られた小路で
その通りに天使突抜(てんしつきぬけ)という町が
一丁目から四丁目まであります
二丁目から南方向
五条通りを跨いで三丁目、四丁目と続きます
グーグルマップ入れてみた
めっちゃ便利!
このファンタジックな町名の由来ですが
エンジェル通過~👼という可愛らしい意味ではなく
豊臣秀吉が京の町の大改造に取り掛かった時に
西洞院通りから油小路通りまで敷地があった『五条天神宮』の境内を
真っ二つに分断するように無理矢理この道を通したことに由来します
五条天満宮は天神さんではなく
薬の神様『少彦名命』(スクナヒコナノミコト)をお祀りした神社です
この、少彦名命の別名が『天子様』
しかし、『天子』は日本では天皇を表す言葉であるため
天皇に不敬だと判断した当時の人々が
『天使様』『天使社』と名を改め、呼ぶようになったみたいです
その天使社を突き抜けるようにして作られたという意味から
『東中筋通り』を『天使突抜通』
天使突抜通りに面した町を『天使突抜』と呼ぶようになったらしい
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突き抜けてみたくなって歩いてきたんですけど
二丁目で変わったものを見つけました
どこにでもあるような路地の入り口に
まるで色街のようなゲートが架かってたんです
いつ頃にどんな理由で作られたものなのかわからないけど
めっちゃモダン
路地の奥はこんな感じでした
他では見たことないゲートです
その近くにこんな路地があって
奥に進むとまるでタイムスリップしたかのような空間
3軒分の家が取り壊されて、瓦礫が一部そのまま残されてます
よく見たら古いタイルの欠片がいっぱい落ちてました
反対側に回ると丸窓の廃墟
ゲート、タイル、丸窓・・・
ただの偶然なのか
それともやはり小規模でそういう店が存在していたのか
謎は深まるばかりです
こんな路地も見つけました~
天使突抜三丁目辺りでやっと出会えたお地蔵さま
がっちりと施錠されてます
中を覗くと、お地蔵さまの肩に小さなお地蔵さま
もしやエンジェル!?
(明らかに考え過ぎ)
祠もかなり立派な造りです
他にもこんな『突抜』があります
それぞれ似たような意味があるんだろうな
京都の街歩き、楽しいです
今日は七草粥の日ですね!
うちはダンナが朝食べないので、夜に炊くのが決まりです
いよいよ気温が下がってきたから
みんな風邪ひかないようにね~