橋本遊郭 再訪⓺ ∼橋本遊郭もう一つのネオンゲート∼ | 京都はんなりロマンチカ

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淀川堤防を回って、橋本遊郭目抜き通りの南口

橋本湯前

 

3年前に撮った写真と比べると、電気看板がなくなってました

この時も既に営業はされてませんでしたが

最近まで開いてたんだろうなって雰囲気がまだ漂ってたけど

 

今はもう完全廃業という感じ

 

どんなお風呂やったんやろ

 

後期は改装して綺麗になってたとしても

開業当初は壁画とかあったのかな?

 

南側の窓は開いたままになってます

 

反対方向から

 

竹栖譚の1枚

タイルと丸石の段が見えます

80年代の橋本湯の電気看板はこんなところに設置されてたんですね

 

ほぼ同じ角度から撮ってみた

今の丸い電球の方が雰囲気があっていいよね

 

橋本湯の先がビューティーサロンの看板が出てる

『鶴の家』という妓楼跡

 

角に立つ石柱が、かつて橋本遊郭の南口として存在した

ネオンゲートがあった名残り

 

竹栖譚の写真が撮られた80年代にはまだ枠組みだけ残ってたみたいです

 

ここにどんな文字がネオンで書かれていたのか

ずっと気になってて

 

そしてこんな写真を見つけました

 

見た瞬間、うわっ!!!

って思ってテンション上がったけど

 

あれ?よく見たら向こう側に山あるやん

地形的に、何年前の写真だとしてもこの場所とは景色が合わない

 

数日考えてて、ふと気付いた

 

あの奥の白い壁の家の屋根の形、見覚えある

 

そんな時はストリートビュー

 

やっぱり合致しました!

 

辻井酒店です

 

ネオンゲートの手前に写りこんでる橋桁のようなものは栄橋やったんか!

 

今年、橋本の人に橋本遊郭沿革史についてる地図のコピーをもらって

はっきりした答えが出ました

 

あった!2つのネオンゲート跡!

 

このマークは原本を見たら付いてなかったから

後に持ち主が書いた印だと思うけど

橋本にあった2つのネオンゲートのはっきりとした場所を示しています

 

上のネオンゲート写真は、栄橋の辺りから撮られた写真やったんですね~

(ღˇ◡ˇ)♥

 

昼間の写真やし、回りも明るくていまいち分りづらいので

簡単に色付けしてみたら、なんとなく雰囲気が見えてきました

 

おそらく対岸から渡船に乗ってやってきたお客を迎えるための

ネオンゲートだったのでしょう

 

古い白黒写真のうっすら見えてる部分に色を載せただけなので

実際はもっと細かな装飾とかあったのかもしれませんが

文字がひらがなだったのは意外でした

 

橋本のゴッドマザーに聞けばあっさり教えてくれそうやけど

自分で調べていって答えが出ると、その分 感動が大きいです

 

 

さて、売防法後にビューティーサロンに転業された『鶴の家』

 

二階部分

 

お隣の駐車場から側面を見ると

意匠を凝らした美しい窓が見えます

 

こんな目立たない場所に造られた窓一つとっても

ガラスの色、カット、ディテールのこだわりが感じられます

 

この窓が見られる駐車場というのが

3年前に来た時にはあったこの妓楼跡

 

『平山楼』跡です

 

水辺を泳ぐ鳥の透かし彫りが3つありました

 

更に、グーグルビューではその隣にあった『長栄楼』跡も見られます

 

擬宝珠のついた二階の手摺

 

グーグルビュー2009

手前から長栄楼平山楼鶴の家

この2軒が取り壊されて、今は一つの駐車場になってます

 

竹栖譚のこの写真は、反転して写ってる平山楼長栄楼です

 

少し引き返して、ネオンゲートがあった場所から

京阪の線路に向かう道を行きます

 

この辺りは町名が変わるので、沿革史の地図には

やをりき食堂の津田家が経営していたと思われる

津田電線の社宅と橋本湯以外の表記がありません

 

今もこんな壁が一部残されてます

普通の洋風建築の民家だった可能性もありますが・・・

 

小金川公園

 

京阪の踏切

 

手前の路地に入ってみます

 

廃材置き場のようになってしまってる空き地

 

古いスクーターの死骸・・・

 

その隣の民家

無人なのか、まだ誰かの住居なのか

判断が難しいですね

 

上の家の庭部分に猫がいました

 

耳カットされてるから誰かにお世話してもらってる猫さんです

 

路地は左の空き地の手前からも伸びてきてて

来た道と、この先と、Y字に繋がってる感じです

(左の空き地の向こう側に松竹梅の三枚扉の嶋辻楼

 

最後は駅の方に出るっぽいけど

もう誰も通らないから雑草が茂り過ぎててこれ以上は進めませんでした

 

元来た道を戻ります

 

これは後日、猫のいたおうちの裏側を京阪線路沿いから撮った写真

 

目抜き通りに戻ってきて

鶴の家の向かい側 ストリートビュー写真

手前から、民家、米屋

 

反対方向から見た米屋

 

もう少し下がって米屋の北隣にあった飲食店跡

 

3年前にはまだあったこの古い三軒も一斉に取り壊されて

現在は更地

 

右手前、おそろしくレトロな電柱が今も残ってます

 

この近代的な建物は松久楼跡で、鍾馗さんだけが今も残ってる

 

久松楼跡の向かいが

 

『つぼみ楼』

 

やをりき所有の竹栖譚のこの写真のページに『つぼみ楼』と書かれていたので

売防法後の転業で、だいぶ様子が変わってしまった物件の一つ

 

今回歩いた道

 

①・・・橋本湯

②・・・ネオンゲート跡

③・・・もう一つのネオンゲート跡

④・・・鶴の家

平山楼

長栄楼

⑦残されたレンガ

⑧バイクが放置されてた茂み

⑨猫がいた廃墟

⑩取り壊された米屋と飲食店

つぼみ楼

松久楼跡のモダンな家

 

続く