今回の清州市巡りは、清須市阿原宮東に鎮座する「河原神社」ですニコニコ

 

『尾張名所図会』には「阿原天神社」と紹介されており、「阿原村にありて今星宮という」と記載されています。

時代と共に阿原天神社→星の宮→河原神社と名称が変わってきたようですね。

 

河原神社は眼病治癒のご利益があるそうです。

眼病治癒といえば、河原神社から南西約5Kmの海部郡大治町馬島に「明眼院」があります。

そして星の宮と言えば、河原神社から東へ約2Kmの名古屋市西区中小田井に「星神社」があります。

特徴的な御利益や名前が近くに存在するのがなかなか面白いですニコニコ

 

それでは社標を見てみましょう。

境内にある社標は明治31年(1898)6月に建立。

 

[南面]

河原神社

 

[東面]

鎮座 阿原村

 

[北面]

明治三十一年六月建之

石工寄附 ナゴヤ 西村拾松

 

[西面]
官有地 境内及別ニ及九畝廿七歩

氏子一千四百三十二戸 一ヶ町 五ヶ村

 

西面には当時の保有地のほか、氏子数1432戸 1町5村と刻まれていますニコニコ

『西春日井郡誌』に明治9年調べの戸数が載っていました。

社標建立より20年前の阿原村の戸数は187戸。

たしかに、氏子はこの神社のある阿藤村の村民だけではないことが分かります。

 

 

蕃塀(ばんべい)は平成に造られただけあって、非常に細かい彫刻です。

綺麗!びっくり

下段中央は見事な鯉の滝登りうお座

思わずカープ優勝を祈りたくなる石の彫刻です爆  笑

 

 

 

手洗い水は、なんと「キヨス本町」の柴山藤蔵さんの寄進でした!爆  笑

コンニチワ!藤蔵さん照れ

 

読み取りにくいですが、文久2年(1862)です。

 

境内には拝殿前に2体、祭文殿前に4体、計6体の狛犬さんがいらっしゃいます。

 

どれも素晴らしいのですが、ひときわ目に着いたのが「危険 登らないで!!」の貼り紙がある狛犬さん。

 

垂れ耳で漫画チックで可愛らしい狛犬さん。

ちびっ子が登りたくなるのもわかりますてへぺろ

 

そして台座に目をやると....

 

なんと伊藤萬蔵さんではありませんか!!爆  笑

コンニチワ!萬蔵さん!!照れ

 

明治38年9月に伊藤萬蔵さん含め3人による共同寄進です。

名古屋市日之出町 鈴木銀三郎

同銕砲町 早川佐之右衛門

同塩町 伊藤萬蔵

阿吽とも順番が違うだけで同じ名前でした。

 

彫が浅く、いつもの萬蔵さんの書体と違う気がするので、狛犬は萬蔵さんお抱え石工さんではないかも。

または発注者が萬蔵さんではないとか。

 

さて、伊藤萬蔵さん、柴山藤蔵さんとくれば、あと杉屋佐助さんが居れば石造物寄進ベストスリーが揃う!花火

ですが、境内を探しても佐助さんの石造物は見つけられませんでしたえーんうーん、残念。

 

境内の裏(北側)には木製の鳥居がありました。

 

扁額には「星社」と書かれています。(見えづらいですが)

 

屋根の瓦には「星」がいっぱい爆  笑

 

 

そのまま境内から出ると、目の前に祠がありました。

 

お地蔵様に道中安全を祈ろうとして、ふと香台に目をやると...

寛政五歳

春日井郡中阿原村

丑 三月 若者中

と刻まれていました。

寛政5年(1793)とはまた古いですね!

補修跡もあり、大事にされているようです照れ

 

さて、最後に一の鳥居に行きましょう。

順番が逆ですが...

一の鳥居は河原神社から600mほど南に行ったところにあります。

 

[社標]

郷社 星社 河原神社

大正十二年 三月

(屋号) 名古屋泥江町 神田吉次郎 同 はな

 

[鳥居]

名古屋市西区小鳥町 寺澤傅治郎

明治四十五年三月建之

石工 ヲカザキ 杉浦権太郎

 

[常夜燈]

村中安全

安政三 丙辰 年

九月吉佳日

 

安政3年(1856)の常夜燈。

杉屋佐助さんも見たかもしれない爆  笑

 

 

またねー!